球場で野球を観戦しているとさまざまな音楽を耳にします。試合を演出するためにドーム側が流している曲や、外野席の応援団が鳴らすトランペットなどなど。また選手が打席に入る際やマウンドに上がる際に流れる登場曲は、各選手がチョイスしているためそれぞれの個性が表れていておもしろいです。
もうおなじみになった稲葉選手の「I Was Born To Love You」(QUEEN)では、ファンがメガホンを高々と掲げて円を描くようにまわす“振り付け”まで定着。一昨年、1度戦力外通告を受けた坪井選手は、<歌詞>カッコ悪い道を選んだ男 カッコ悪い夢を選んだ男というフレーズが印象的な『旅人よ~The Longest Journey』(爆風スランプ)を選曲して話題を呼びました。
音楽には、記憶をよみがえらせる力があります。学生時代に聴いていた曲、昔の恋人と聴いた曲、仲間と熱唱した曲…日常生活では忘れかけていた当時の思い出が、その歌詞とメロディーによってよみがえってきます。今月5日の楽天戦(札幌ドーム)では、森本選手が第1打席限定で楽天セギノール選手の日本ハム時代の登場曲を流しました。仲の良かった元チームメートの札幌ドーム凱旋(がいせん)試合を演出する粋な計らい。ただ、4番打者としてリーグ連覇に貢献したセギノール選手の曲を聴いて、僕の脳裏では、異常に強かった当時のファイターズの戦いが映像となってよみがえり、鳥肌が立つようなあの時の興奮を、今季、まだ体験していないなぁと思ったりもしました。
球場で聴ける曲の中で、唯一“生歌”なのが試合前の国歌斉唱。日本ハムは、一般募集で選ばれたファンが歌声を披露するファンサービスを実施しています。多くの観客が見守る中での大役は、本人たちの思い出にも残り、ファンサービスとしてはいいアイデアだと思います。ただ、ある家族の国歌斉唱の際、音を外してしまった照れ隠しなのか、ニヤニヤと笑いながら歌う姿が大型ビジョンに映りました。そして、そんな歌声にざわざわと苦笑するスタンドの反応。僕はどちらにも違和感を感じました。スポーツイベントの国歌斉唱は、試合前の神聖な時間。そこにファンが参加することに異論はありませんが、それまで練習してきた成果を堂々と真剣に歌い上げてほしいと思いました。また、歌っているのは“素人”なわけで、音が外れる場合だってあるでしょう。それに対して、笑いではなく拍手で応える雰囲気がつくられてほしいとも思います。
]]> 同5日の楽天戦は、延長10回までに17三振を喫して敗れた。9回までだと15三振を奪われ、05年9月6日西武戦16個の球団ワーストに迫る、あわやのゲームだった。しかも今季2度目の9回15三振。マー君こと楽天田中に3回までのアウトすべてが三振で、スコアブックもKマークが目立つ試合だった。
三振を減らす。当たり前の話だが、三振が多ければ勝利は遠い。データがしっかり物語っている。今季の2ケタ三振は5日まで計22試合6勝16敗で、12連敗中だ。球数を多く投げる作戦の中で、結果として三振の確率が上がることもあるだろうが、前に打球が飛ばなければ点数が入るわけがない。
今季はその荒さがやや目立っている。125試合消化時点でチーム合計866三振。昨年の同時期で837個、一昨年は全136試合で897個だっただけに、リーグ優勝した過去2年に比べて多さが浮き出ている。このままのペースで行くと、単純計算で144試合終了時に998個。年間1000三振に到達する危機でもある。
実は年間1000三振は球団史上、05年、03年、02年の3回のみ。もちろん年間試合数の違いなどはあるが、その3年はすべてシーズン5位に終わっている。三振が多くても好成績のチームはあるが、1000三振の悪夢が繰り返されないためにも「ストップ三振」を願いたい。
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