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2009年7月13日

日本ハムの外国人選手

 左肩痛で新外国人のライアン・ウィングの今季中の復帰が絶望的な見通しになった。このブログを書いている7月12日現在で、今季の外国人5選手のうち、1軍にいるのが投手ではスウィーニー、野手ではスレッジだけになった。いずれも昨季、または昨季以前から在籍していた選手。ウィングを含め昨季途中から加入したボッツ、キャンプでテスト入団したヒメネスは期待に応えることができずにいる。

 このように外国人選手が機能しないケースの場合、他球団も含め、よくファンらから聞くのが、球団の「目利き」に対する非難の声だ。例えば今季ならば中日ブランコ、前ヤクルトの巨人ゴンザレスら新加入の選手が活躍している球団もあるため、単純な比較論で語る。少なくとも、私の周囲には、そういう人たちが多くいる。ただそれは表面上から見えることだけであって、球団を擁護するわけではないが、今のような現状に陥る、1つの背景がある。そう個人的見解として、思う。

 時系列、金額など正確な数字は省かせてもらうことを、断っておく。近年、球団経営は常に上位をキープしている成績ほどに、明るくはない。06年に日本一、07年に球団史上初のリーグ連覇を遂げた。もちろん躍進すれば、日本シリーズ分配金、放映権料などさまざまな収入が増える。もちろん盛り上がり、入場料収入も上向く。07年度決算では、球団は黒字化した。「人件費」といえる、高額年俸選手の移籍、引退などが要因の1つだ。

 球団の「収入」の中で、もっとも安定していると思うのが、日本ハム本社からの「広告宣伝費」。だから親会社、スポンサーとも称される。ただその額は黒字転換を機に、数億円単位で減額された。その「広告宣伝費」の中のかなりの割合である。だから、その黒字分=球団の経営努力の部分で捻出(ねんしゅつ)できた「資金」は近年、純粋に翌シーズンは還元されてはいない現状がある。スタンド、テレビから野球を見ている、表面上はなかなか分からない、現実が裏側にはある。

 日本ハム本社の経営状況の実情、詳細を分からずに記すため、ここからは暴論になってしまうことも断った上で、個人的意見を述べる。ようやく長い年月をかけ、上昇気流に乗れたのに、と悲しくなる。最低でも現状維持、むしろさらに資金を投下して、常勝球団になってほしいという方向であってほしかった、と…。1兆円企業の日本ハム本社の数億円の「経費節減」のメリット、球団の「運営資金減」のダメージは、相殺されるほど同じではないとも、考えてしまう。しかも他球団の親会社と比べ、突出して「広告宣伝費」が多かったわけではない。

 選手名鑑の推定年俸をチェックしてもらえば分かるが、日本ハムの外国人選手は総じて低年俸である。1億円超えは今季はスレッジ、ただ1人。少なからず制約になり、足かせになっているのが獲得資金難である。グラウンドで見る夢の裏には、現実がある。そんな状況でも今季も、好位置をキープし続けていることが、また痛快ともいえる。ただ日本ハムの創業者、球団をこよなく愛したという故大社義規オーナーがもし健在だったなら、今の球団との関係性を、どう思うだろうか。私は職務上の理由もあり、決して日本ハムファンではないが、取材していて、やるせなく、寂しい。

(高山通史)


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ハム番日記
高山通史(たかやま・みちふみ)
 新潟県新潟市(旧小須戸町)出身。日刊スポーツ長野、新潟支局を経て02年北海道本社に入社。編集部。一般スポーツ、コンサドーレ札幌などを担当し、03年9月から日本ハム担当。高校3年夏の甲子園に出場して本塁打をマーク。趣味は映画(レンタルDVD)観賞と愛犬の散歩。1975年4月生まれ。
村上秀明(むらかみ・ひであき)
 北海道札幌市出身。96年北海道本社に入社。販売部を経て97年秋から編集部。アマチュア野球、一般スポーツ、中央競馬などを経て日本ハム担当。1973年10月生まれ。
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 北海道札幌市出身。在京スポーツ紙で4年間経験を積み、07年6月に入社。昨年まではプロ野球を担当し、新規参入1年目の楽天、44年ぶり日本一の日本ハムを担当した。休日は最近はじめたゴルフの練習に精を出すが、思うように上達しないのが目下の悩み。1978年4月生まれ。
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 北海道札幌市出身。07年4月北海道本社入社。高校野球、一般スポーツなどを担当。好物は甘いもので、酒と漬物がとても苦手。趣味はカフェ巡りと音楽鑑賞。シンガー・ソングライター馬場俊英の「スタートライン」「ボーイズ・オン・ザ・ラン」がお気に入り。1981年8月生まれ。
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上野耕太郎(うえの・こうたろう)
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