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2009年2月01日

福留が注目する育成入団の加藤

 またこの季節がやってきた。落合政権6年目のキャンプイン。記者も沖縄に約1カ月滞在し、チームを追う。12球団で最も厳しいと言われるキャンプはとにかく長い。北谷の町がまだ静かな午前9時前から早出練習が始まり、町の名物・観覧車に明かりがともる午後7時まで…。まさに気力と体力の勝負。何年やっても慣れることはない。

 ただ、今季は例年以上に競争が激しいという楽しみがある。だれが開幕1軍に入り、どのポジションをつかむのか予想は難しいが、名古屋での自主トレ中にその参考材料になりそうな話を聞いた。声の主は昨年、中日から米大リーグ・カブスに移籍した福留である。

 福留は昨年12月からナゴヤ球場で自主トレを行っていた。当然、中日の若手、新人選手と同じ場所でトレーニングすることになる。そんなある日、打撃練習を終えた福留がつぶやいた。「あの新人、だれ? いいスイングしているな」。視線の先にいたのは育成枠で入団した加藤聡外野手(22=大産大)だった。

 加藤は大産大時代、首位打者を獲得したことがあるスラッガー。185センチ、90キロの立派な体格に丸刈り頭で、まるで“荒法師”のような風ぼうが特徴だ。選手寮に入寮した際には1人だけテレビを持参せず「テレビはあまり見ません」と現代っ子とは思えないアナログな一面も見せた。

 それから何日か後、また福留が言った。「(ナゴヤ球場屋内練習場で自主トレしている)この中で1番、いいバッティングしているなと思ったのは加藤くんだよ。1人だけ『バチンッ!』ってしっかり振れているから」。確かに加藤のスイングの力強さは際立っていた。福留の場合、それを打撃音で判断したという。1位野本、3位岩崎ら野手5人が入団した中で福留の目にとまったのは意外にも育成枠の加藤だった。

 沖縄キャンプ、加藤は2軍・読谷球場からのスタートとなった。ただ現時点での序列はあるようでないに等しい。それがオレ流の競争原理だ。ドラフト指名順、過去の実績…。先入観にとらわれないように各選手を取材していきたい。

(鈴木忠平)


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村野森(むらの・しん)
 94年入社。ロサンゼルス支局で大リーグ担当、大阪でプロ、アマ野球担当などを経て06年11月から名古屋勤務。09年2月から中日担当キャップ。70年12月、北海道生まれ。
鈴木忠平(すずき・ただひら)
 00年に入社後、01年に中日を担当。その後アマチュア競技、ボクシングなどの担当を経て04年オフの落合政権誕生時から再び担当に。幼少時は大の西武ファンだった。埼玉県生まれ、29歳。
福岡吉央(ふくおか・よしてる)
 79年、岐阜県生まれ。02年入社。社会担当(株レンジャー)、芸能担当(お笑い、テレビ)、阪神担当を経て08年11月から中日担当。99年のリーグ優勝は神宮球場の左翼席から見届けた。
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 06年入社。高校野球、ラグビーなど東海地区のアマチュア競技を担当。今年4月から中日担当。京都府生まれ。趣味は国内旅行。

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