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2007年6月02日

マイペース中田のテンポアップに驚き

 もしこれが車の運転ならば“速度違反”かも!? セ・リーグのハーラートップタイ6勝をあげている中田賢一投手(25)。5月12日巨人戦(東京ドーム)から投球間隔をスピードアップした。それまで捕手からボールを受け取って投げるまで約12秒かかっていたが、約6秒に短縮したのだ。

 それまで中田は捕手からボールを受け取るとまずサインをじっくり見て、グラブをお腹の前に置き、さらに胸の前に上げ、ようやく投げていた。野球規則では20秒以内という規定があるから別に違反ではないのだが、やはり長かった。記者席もじりじりしていた。守っている野手も同じだったに違いない。

 そんなある時、中田と車の運転について話をした。せっかちな記者は少しでも前を遅い車が走っていようものなら、すぐに追い越す。信号にひっかかればイライラ、渋滞すればイライラ…。欠点とわかっていながら直せないのだ。ところが中田は反対だった。

 「いろいろ考えごとをしたりとか、自分のペースで走るんですよ。前に車がいてもまったく気になりませんね。追い越しなんてほとんどしませんよ」。

 ナゴヤドームからの帰り道。中田は時速40キロで左車線をゆっくり走るという。なるほど、ピッチングと同様にマイ・ペースだ。信号について「黄色はGOだ」と主張すると「それは危ない。やめた方がいいですよ」とたしなめられた。

 だからこそ最初はそんな中田のスピードアップに驚いた。ただ結果的には「考えすぎずに投げられるようになった」と直球の威力は増し、四球も減った。12日巨人戦から3連勝。スピードアップは吉と出た。締め切りに追われる記者も助かった(?)。今後は最多勝争いも注目されるが、最後に1つ。中田くん、くれぐれも車の運転は今まで通りにマイ・ペースで-。

(鈴木忠平)


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 岐阜県出身の34歳。97年オフから中日を担当。99、04、06年と3度の優勝を知っているのがささやかな自慢。自分の目で見て自分の耳で聞いたものをまず信用する。まず「観察」してからものを言うというのがモットー。
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