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2006年7月05日

現役最多出場捕手・谷繁の「勲章」

 6月29日、神宮球場-。谷繁が古田を抜いた。通算1986試合目の出場を果たした中日の正捕手に対しヤクルトの選手兼任監督は出場せず、1985試合のまま。「そうなの? 全然知らなかったよ! でも…。すごいことだな」。現役最多出場捕手となった事実は知らなかった。だが知れば感慨は押し寄せてきた。

 ともに90年代を代表する捕手。プロ入りも1年違い(谷繁88年、古田89年)。世間では比べられることも多かった。だが、谷繁は一般的に言う「ライバル」とは少し異なる独特の競争意識を5歳年上の古田に抱いている。

 「そりゃあ、昔は意識した時期もあったよ。でもチーム内での立場が違う。古田さんは2000本も打ってるし、ベストナインも何回も獲ってる。でもそういうのじゃなくて、捕手はやっぱりチームが勝つことだと思う。オレはそれにこだわっている」。

 首位打者を獲得し、クリーンアップを打ち、労組選手会の会長も務めた古田は捕手であると同時に、主砲であり、リーダーだった。それに対して谷繁は「捕手」に徹してきた。純粋にライバル視したこともあったという。だが年齢を重ねるごとに気づいたのだろう。捕手にとっての勲章はチームの勝利であると。

 この日、中日は6-4でヤクルトを下して3連戦を2勝1敗と勝ち越した。谷繁は3試合ともフル出場していた。古田の優勝5回、日本一4回に対して谷繁は優勝2回、日本一1回。これを抜いた時、初めて捕手として勝ったというのか-。そして、そのチャンスは谷繁に十分に残されている。

(鈴木忠平)


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伊藤馨一(いとう・けいいち)
 岐阜県出身の34歳。97年オフから中日を担当。99、04、06年と3度の優勝を知っているのがささやかな自慢。自分の目で見て自分の耳で聞いたものをまず信用する。まず「観察」してからものを言うというのがモットー。
鈴木忠平(すずき・ただひら)
 00年に入社後、01年に中日を担当。その後アマチュア競技、ボクシングなどの担当を経て04年オフの落合政権誕生時から再び担当に。幼少時は大の西武ファンだった。埼玉県生まれ、29歳。
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