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2009年6月23日

谷繁の日課、それは…内野ノック

 やはり、谷繁は二塁の守備位置にやってきた。21日、ナゴヤドームで行われた交流戦最終戦の試合前。ランニングで体をあたため、キャッチボールで肩をつくってから、ノックを受けた。デラロサとともに17球。早川野手コーチの打つハーフスピードのゴロをミットで捕球し、丁寧に投げ返した。21年目のベテランは、本拠地でも敵地でも地方球場でも、休養のため先発を外れる試合でも、この習慣を省かない。

 なぜ毎日で、なぜ内野ノックなのか。それが、野球人谷繁の原点だからだ。少年時代、内野手として野球を始めた。指導者からたたき込まれたのがゴロを捕球する動きだったという。「足を使ってバウンドを合わせて…。そういう感覚は野球に大事だと思う」。捕手になっても、プロになっても、当時の心を忘れていない。だから毎日。だから内野ノック。30年前に自らに課したルールを、頑固なまでに守っている。

 昨年の交流戦は左脇腹肉離れの影響で1試合しか先発できなかったが、今年は24試合中21試合にスタメン出場し、14勝7敗。貯金7を稼いだ。円熟のリードで若い投手陣を引っ張り、打っては打率2割4分2厘ながら10四死球を選び出塁率3割3分8厘。若手顔負けの動きで調整する谷繁の存在なくして、チーム勝率6割9厘の躍進はあり得なかったのではないだろうか。

 酸いも甘いもかみ分けた大ベテラン。手を抜いて楽をすることだけは、いつになっても覚えられない。

(村野森)


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村野森(むらの・しん)
 94年入社。ロサンゼルス支局で大リーグ担当、大阪でプロ、アマ野球担当などを経て06年11月から名古屋勤務。09年2月から中日担当キャップ。70年12月、北海道生まれ。
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