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2007年10月20日

「負の歴史」打ち破る舞台整った

 過去、何度となく苦汁を飲まされてきたジンクスを破るチャンスがきた。巨人を倒して優勝する。これが中日の悲願だ。昨年は、10月10日の東京ドームで延長12回で巨人に勝ち、2年ぶりのリーグ優勝を果たしたものの、巨人は4位。その時点ですでにBクラスが確定しており、直接対決という意味合いは薄かった。だが、今回のクライマックスシリーズは日本シリーズ進出をかけた戦い。これ以上ない舞台は整った。

 逆に2位中日が直接対決で負けて目の前で胴上げを見せつけられたことは何度もあった。最近でいえば94年の勝った方が優勝の「10・8」、96年にナゴヤ球場最後の試合となった「10・6」があった。00年には東京ドームで4点リードの9回に5点を奪われて逆転サヨナラ負けを喫した。さらに今年も勝ち越した方が優勝に近づく9月24日からの3連戦で、先勝しながらも連敗…。球団初の連覇は、ほぼ消えてしまった。

 「大事なところで巨人との直接対決で勝てない? 確かにそうかもしれない。巨人は、そういう時には何が何でも勝たないといけないという感じだった。いつも優勝を争ってきたチームと、そうじゃなかったチームの差というのかな…」。ある中日OBは巨人と中日の「違い」についてこう話した。巨人は昭和40年代のV9に代表されるように常勝球団だった。が、中日は常に優勝争いという球団ではなかったからだという。

 だが、落合監督就任後、状況は変わりつつある。中日は04年以降1、2、1、2位。常に優勝争いを演じてきている。過去、2度の日本シリーズで敗れるなど苦手としている短期決戦でも、変化がみられている。今年は、落合監督の積極的なさい配が奏功し、阪神とのCS第1ステージに連勝して第2ステージに進出している。今年からセに導入された新システムと同時に「負の歴史」も払拭されることに期待したい。

(伊藤馨一)


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伊藤馨一(いとう・けいいち)
 岐阜県出身の34歳。97年オフから中日を担当。99、04、06年と3度の優勝を知っているのがささやかな自慢。自分の目で見て自分の耳で聞いたものをまず信用する。まず「観察」してからものを言うというのがモットー。
鈴木忠平(すずき・ただひら)
 00年に入社後、01年に中日を担当。その後アマチュア競技、ボクシングなどの担当を経て04年オフの落合政権誕生時から再び担当に。幼少時は大の西武ファンだった。埼玉県生まれ、29歳。
益田一弘(ますだ・かずひろ)
 広島県生まれの31歳。00年に入社して格闘技、相撲、サッカーを取材。「突撃取材」でボクシングの世界王者とスパーリングして3度ダウンした経験も。06年11月から中日担当。

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