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2007年1月22日

戦力外選手の活躍、若手に刺激も…

 仲沢、田上(ソフトバンク)に、鉄平(=土谷、楽天)。彼らの名前を聞いて複雑な思いを抱くファンもいるだろう。4、5年で中日を戦力外となり、新天地で花開いた若手たちだ。鉄平にいたっては、レギュラーを獲得して規定打席に到達、3割をマークするほどブレーク。楽天の中心選手にのし上がった。傍目から見れば、皮肉な現象…。だが、中日でチャンスに恵まれていなかった選手に変化をもたらしていたという。

 ある関係者はこう証言する。「アイツらが活躍したから、若い選手は練習するようになった。夜にマシンを打つ選手も増えた。ウチの選手もようやく、プロの選手らしくなったということなのかなあ…」。つまりはこうだ。中日では出番がなかった選手が他球団で活躍したことによって、自分も他の球団にいけば活躍できるかもしれない、という思いから、腐ることなく自分のために練習をするようになったというのだ。

 固定メンバーが落合中日の特徴だ。昨年、野手8ポジションのうち、7人が規定打席に到達した。レギュラー以外の選手は、ほとんど出番がなかったということになる。それは今年も同じ。すでに落合監督は新加入の李炳圭のポジション次第だが、残っているのはセンターかレフトの1つだけだということを示唆している。さらに渡辺、英智、小田らのスーパーサブも充実しているだけに、若手には厳しい状況は続くだろう。

 「ウチでは出番がなくても、他に行けば試合に出られる選手もいるだろ?」。落合監督の口癖。数多くの選手が中日のユニホームを脱いでいる。そのうちの何人かは他球団で現役を続けているのもまた事実だ。戦力外となった選手が、他球団で活躍し続けていることで、図らずもオレ竜の層の厚さと個々の能力の高さは証明された。選手の意識も変わってきた。だが、どこか割り切れない思いも残っていることもまた事実だ。

(伊藤馨一)


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伊藤馨一(いとう・けいいち)
 岐阜県出身の34歳。97年オフから中日を担当。99、04、06年と3度の優勝を知っているのがささやかな自慢。自分の目で見て自分の耳で聞いたものをまず信用する。まず「観察」してからものを言うというのがモットー。
鈴木忠平(すずき・ただひら)
 00年に入社後、01年に中日を担当。その後アマチュア競技、ボクシングなどの担当を経て04年オフの落合政権誕生時から再び担当に。幼少時は大の西武ファンだった。埼玉県生まれ、29歳。
益田一弘(ますだ・かずひろ)
 広島県生まれの31歳。00年に入社して格闘技、相撲、サッカーを取材。「突撃取材」でボクシングの世界王者とスパーリングして3度ダウンした経験も。06年11月から中日担当。

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