2006年5月16日
川上も”認めていた”上本審判の外角眼
5日、セ・リーグ審判の上本幸一さん(享年43)が急逝した。3日にナゴヤドームで横浜戦が行われた時に、言葉を交わした際には体調が悪いそぶりは全くなかった。それだけに、心底、驚いた。最初に言葉を交わしたのは数年前の沖縄北谷キャンプ。外角の制球の大切さについて熱っぽく語っていたのを思い出す。
上本さんが最後に球審を務めた2日、横浜を完封した川上は試合後に、まずこんなコメントをした。「外角をしっかりと(ストライクに)取ってくれる審判だったので…」。その日の川上は右打者にはカットボール、左打者には直球。外角への絶妙な制球が光っただけに、相性のよさを口にしたのだと思っていた。
だが、川上の発言の真意は少し違っていたようだ。後日、こんなことを話してくれた。「外角にしっかりと投げるのが大事だというのは、野球を始めた時に最初に教えてもらったことですからね。今もそれは同じです」。今でもブルペンで外角に直球をしっかりと投げられない時は変化球を投げないこともあるという。
それほどのこだわりがあるだけに、上本さんが球審の時には安心感があった。「確か、僕がノーヒット・ノーランをやった時(02年8月1日=巨人戦)にも、球審をされていたんですよね」。川上は今年、ここまで4勝、防御率1・42と抜群の成績を残しているが、その原動力が外角への制球力なのは言うまでもない。
(伊藤馨一)
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- 岐阜県出身の34歳。97年オフから中日を担当。99、04、06年と3度の優勝を知っているのがささやかな自慢。自分の目で見て自分の耳で聞いたものをまず信用する。まず「観察」してからものを言うというのがモットー。
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