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2006年5月03日

生き生き野口に見た巨人の強さの秘密?

 巨人3連戦(4月28日~30日)での東京遠征中、懐かしい顔に会ってきた。巨人の背番号「31」のユニホームに身を包んだその男は、ジャイアンツ球場で次回の2軍戦登板に向け打撃投手で調整していた。昨年オフにFAで中日から巨人に移籍した野口だ。「久しぶりですねえ! 元気でした?」。不本意な2軍暮らし中だけに、笑顔でこう声をかけられたことに正直、びっくりした。

 昨年オフ、出場機会を求めて中日からFA移籍。だが、オープン戦で結果を残せず、野口は開幕を2軍で迎えた。だが野口はこう言った。「結果を残せなかったのは自分ですからね。今はファーム(2軍)ですけど、状態がよければ上(1軍)にいけると思っています。いろいろ試していますよ」。昨年までの2軍生活とは明らかに違う、生き生きとした表情に見えた。

 その理由は簡単だ。「今回、(桑田に代わって)健太朗(西村)が上がったんですけど、下(2軍)で結果を出していますから」と野口。西村は4試合で1勝2敗、防御率2・67、野口は3試合で2勝0敗、防御率4・20。2軍で成績を残せば1軍に上がることができる。今の立場が「冷遇」ではないと感じているからこそ、腐らずチャンスを待てるのだろう。

 巨人の2軍関係者によると「今の野口は1軍に推せんできるくらいにはなっている」という。「この世界は数字がすべて。よければ上げるし、悪ければ落とす。簡単なこと」というのは落合監督得意のフレーズの一つだ。皮肉にもそれを忠実に実践しているのは原巨人。若手の台頭で首位を独走する強さの秘密を見た思いがした。

(伊藤馨一)


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 岐阜県出身の34歳。97年オフから中日を担当。99、04、06年と3度の優勝を知っているのがささやかな自慢。自分の目で見て自分の耳で聞いたものをまず信用する。まず「観察」してからものを言うというのがモットー。
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