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2006年4月18日

荒木の不振の原因は?

 荒木が苦しんでいる。開幕から11試合を終えた時点で打率1割5分2厘は、両リーグ規定打席到達者の中でワースト。さらに出塁率も唯一の1割台の1割8分8厘と低迷している。「いつも開幕直後は苦しんでいますから。今年もそんな感じになっちゃいましたね」と荒木は話す。本人に暗さがないことは救いだ。

 現在の荒木の不振には、今年のチーム事情が微妙に影響していると思う。「3番井端」構想だ。これにより荒木の打撃に狂いが生じた。2番に入ったのはルーキーの藤井。能力面うんぬんは抜きにして荒木は先輩の責任を強く感じた。そして開幕後、藤井に結果が出なかったことで、2人分の重圧を背負ってしまった。

 「ボクも井端さんに育ててもらいましたから。今度はボクが藤井を育てる番だと思ってやっています。何とか調子を上げていって、(藤井を)助けてあげたいんですけどね…」。荒木がこう話したのは5日の横浜戦が雨天中止となった時だった。皮肉にもその時、落合監督は藤井をスタメンから外す決断を下していた。

 開幕から5試合目。昨年までと同じ荒木、井端の1、2番コンビが復活した。これで荒木は重圧から解放されたはずだった。だが、その後7試合の打率は1割4分3厘。大事に打ちすぎていることで、特長である思い切りのよさが影を潜めている。巨人が独走気配を漂わせるだけに、復調への猶予期間は長くはない。

 キャンプ、オープン戦を通じて、落合監督は打順について関係者にこう話したという。「井端を2番に戻すのはいつでもできるし、それが1番簡単なことだろう。ただ、今は藤井が頑張って結果を出しているんだから」。だが、それによって生じた荒木の精神面からくる極度の不振は、想定外の事態なのかもしれない。

(伊藤馨一)


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伊藤馨一(いとう・けいいち)
 岐阜県出身の34歳。97年オフから中日を担当。99、04、06年と3度の優勝を知っているのがささやかな自慢。自分の目で見て自分の耳で聞いたものをまず信用する。まず「観察」してからものを言うというのがモットー。
鈴木忠平(すずき・ただひら)
 00年に入社後、01年に中日を担当。その後アマチュア競技、ボクシングなどの担当を経て04年オフの落合政権誕生時から再び担当に。幼少時は大の西武ファンだった。埼玉県生まれ、29歳。
益田一弘(ますだ・かずひろ)
 広島県生まれの31歳。00年に入社して格闘技、相撲、サッカーを取材。「突撃取材」でボクシングの世界王者とスパーリングして3度ダウンした経験も。06年11月から中日担当。

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