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◆ふくださん 福田豊(ふくだ・ゆたか)。85年日刊スポーツ新聞社入社。野球記者を11年。巨人、西武、日本ハム、アマ野球、連盟などを担当。野球デスクを7年勤めた後、2年間の北海道日刊スポーツ出向などを経て、現在は毎朝6時半出社で「ニッカンスポーツ・コム」の編集を担当。取材で世話になった伝説のスカウト、木庭教(きにわ・さとし)さん(故人)を野球の師と仰ぐ。好きなスタジアムは甲子園と、雄大な富士山を正面に拝める山梨・北麓球場。@fukudasunのアカウントでツイート中。

大宮公園球場の楽しみ方

14年07月10日 [17時27分]

 埼玉大会開幕戦、花咲徳栄-山村国際戦を観に県営大宮公園球場に行ってきた。

 大宮公園球場の歴史は古い。1934年(昭9)に竣工され、同年11月29日には日米野球も行われた。そしてあの長嶋茂雄さんが佐倉高校時代にバックスクリーンへ伝説の本塁打を打ち込んだことでも知られる。埼玉球児の聖地。近年では西武ライオンズも年数試合を行う。

 実は毎年の大宮遠征を楽しみにしている。春、夏、秋。いつ来てもいい。球場はもちろん、往復の道中を含めトータルで楽しめるというのがその理由だ。ふくださんなりの「大宮公園球場の歩き方」を紹介したい(良い子の皆さんは真似しないでね)。

 9日午前9時半に都内の自宅を出発。最寄り駅からJR恵比寿駅へ。ここから湘南新宿ラインで大宮を目指す。電車は空いており恵比寿では座れなかったが、新宿で座ることができた。iPadでネットをチェックしながら約40分で大宮に到着した。

 さあ、ここからが最初のお楽しみ。東口を出て球場までが絶好の散歩コースなのである。

 駅を出たら吉野家の看板が目印の「すずらん通り」へ。アーケードの出口付近にある「キムラヤ」というパン屋さんに寄り道。ここで昼食の「ハムたまごサンド」(税込み237円)を買うのが定番だ。

 5分ほど歩くと氷川神社の参道にぶつかる。緑豊かなこの参道が散歩コースのクライマックスとなる。

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 大きな鳥居をくぐるとまるで木々のトンネルのような参道へ。左右にそびえ立つ大木、巨木。ちょっとした森林浴気分を味わえる。老舗のおせんべい屋さん、名物「氷川だんご」のお店などが並び、これから野球を観に行くということを忘れてしまうくらいのんびりとした気分になる。

 時間に余裕のある時は氷川神社でお参り(今回はパス)。そして参道を離れ大宮公園に到着。ここから森の中を数分も歩けば球場に到着する。大宮駅からは約20分ほどか。それほど起伏があるわけでもなく、快適な散歩を楽しむことができる。

 11時過ぎに球場に到着。開幕日ということで入場無料だった。

 開会式を直前に控えファン、父兄、控え部員などでスタンドはほぼ満員。156校が入場行進し地元高野連の会長、朝日新聞の総局長、埼玉県知事があいさつ。開会式のクライマックスは何といっても選手宣誓だろう。所沢北の新井主将が「高校球児の矜持を胸に、最後は笑顔でありがとうと言える最高の夏にすることを誓います」と宣誓して開会式は終わった。

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 開幕戦のプレーボールまであと1時間。腹が減っては戦はできぬと(ただ試合を観るだけですが)、昼食にする。まず途中で買ったサンドイッチをいただく。これだけでは足りないので球場内の売店へ向かう。

 球場までの散歩に続く第2のお楽しみが、この売店なのだ。名物は「きゅうりの一本漬け」(100円=写真)とフランクフルト(150円)。これを食べないと野球観戦が始まらないというくらい気に入っている。ところが何とフランクフルトは売り切れ。きゅうりだけ同僚の埼玉担当「チャーミー」ことA記者がゲット。何とか食べることができた。ポリポリとした食感がいい。程よい塩っ気で熱中症対策にもよさそうだ。

 この日は観客が多く、きゅうりやフランクフルトの他、その場で握ってくれるお握りなども飛ぶように売れていた。

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 試合が始まった。観戦仲間のKさん、Yさんもいつの間にかスタンドに来ていた。強豪の花咲徳栄の登場とあってプロ野球のスカウトの姿も。お目当ては花咲徳栄・高杯、山村国際・堀内の両捕手。ともに強肩で捕ってから二塁までの送球タイムが1・9秒台を連発した。試合は緊迫した展開となり山村国際が2-1で花咲徳栄を破る金星。開会式で埼玉県知事が祝辞で話した「156校全てに平等に優勝のチャンスがある」という言葉を思い出した。

 好ゲームに満足して球場を後にした。実はここからが、大宮遠征の最後で最大のお楽しみなのだ。第2試合、プレーボール!

 公園の森を抜け、参道を歩き再び駅前のすずらん通りへ。往路はのんびり歩くのに、復路はなぜか速足だ。悲しい性(さが)である。

 たどり着いた先は「酒蔵 力」。大きな赤ちょうちんが目印。大宮に来た時は必ず立ち寄ってしまう居酒屋さん。「力」と書いて「りき」と読む。アルディージャファンの多い店のようだが野球ファンでもまったく問題なし。テレビ東京の「アド街ック天国」でも紹介された知る人ぞ知る名店なのだ。

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 Kさん、Yさんとビールで乾杯。名物の串焼き(レバー、白もつ、タン=1本100円前後)、Kさんお気に入りの谷中しょうがなどをいだたく。野球談議とともにお酒もすすむ。ビールから焼酎に切り替え。そして、この日のお勧めメニューの中から「豚ロースのガーリックバター焼き350グラム」(写真)をチョイス。900円とこのお店にしては高いものの、3人で食べれば1人300円。ボリューム満点、味にも大満足で幸せな気分になった。

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 3人でボトル2本を開け、Kさんが「日本酒も飲みたい」と駄々をこねるので、最後に冷酒を注文。1合ずついただいてお開きとした。午後9時、第2試合終了。

 大宮駅で「またやりましょう」と言葉を交わし解散。再び湘南新宿ラインに揺られ都内へ。泥酔して爆睡、乗り越して神奈川県内まで行ってしまった苦い経験も多々。しかしこの夜はほろ酔い、寝過ごすことなく恵比寿で下車し午後10時半に自宅に着いた。

 散歩、きゅうり、高校野球、そして締めくくりの「力」。大宮公園球場、何度行っても良いところである。

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