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◆ふくださん 福田豊(ふくだ・ゆたか)。85年日刊スポーツ新聞社入社。野球記者を11年。巨人、西武、日本ハム、アマ野球、連盟などを担当。野球デスクを7年勤めた後、2年間の北海道日刊スポーツ出向などを経て、現在は毎朝6時半出社で「ニッカンスポーツ・コム」の編集を担当。取材で世話になった伝説のスカウト、木庭教(きにわ・さとし)さん(故人)を野球の師と仰ぐ。好きなスタジアムは甲子園と、雄大な富士山を正面に拝める山梨・北麓球場。@fukudasunのアカウントでツイート中。

東洋大・藤岡貴裕投手/ドラフトリポート

11年10月02日 [17時51分]

 「BIG3」の最後は東洋大・藤岡貴裕投手(4年=桐生一)。

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 183センチ、85キロの鍛え抜かれた体。左腕から繰り出されるストレートは最速153キロをマークする。好投手というのはひとつの芸術作品だと言われるが、まさに藤岡がそれにあてはまるのではないか。

 サウスポーというと変則タイプや、腕の出どころを隠す投手が増えているが、藤岡は教科書のような正統派。ただし並の投手とは違うところがある。それは踏み出した右足で微妙な間を取れることだ。一、二の三の「の」にあたる。これがあるが故に打者は タイミング を取るのが難しい。

 藤岡の試合を観戦していて気付くのは振り遅れのファウルが凄い勢いでスタンドに飛び込んでくることだ。神宮球場ならット裏に近い一、三塁側のスタンドの上段で見ていると危ない。東都大学の試合は空いているので、そんなところで見る観客は少ないのだが、注意しないと思わぬケガをする。

 藤岡のボールが手元に来ても威力が落ちないことと、打者が タイミング をずらされているからだろう。絶好調だった3年春はイケイケドンドン、1年上で巨人入りした沢村(中大)より目立っていた。

 ただ、ちょっと心配なのは登板過多からくる投げすぎ。今春はチームの全11試合(先発7、救援4)に登板。63回2/3を投げた。これが影響しているかどうか分からないが、今秋はここまで先発した4試合で2ケタ奪三振はまだない。ボールの力というより、うまさで抑えてはいるが、何か物足りない印象はぬぐえない。

 プロ入りすればローテーションに入るだろうし、中5日か6日できっちり登板間隔を空けてもらえる。無理せず使ってもらえれば、再び剛速球が復活するはずだ。

 貴重なサウスポーということもあり、ロッテが早い段階で1位指名を表明。当選、他球団もマークを続けており競合するのは間違いない。10年に1人という本格派左腕。大切に育ててほしい。

 ◆藤岡貴裕(ふじおか・たかひろ)1989年(平元)7月17日生まれ、群馬県渋川市出身。桐生一では2年夏(野手で出場)と3年春(初戦の都城泉ケ丘戦に先発も敗戦)に出場。3年夏は県大会準優勝に終わる。東洋大では1年春からリーグ戦登板。3年春から主戦。3、4年と大学選手権で優勝しMVPに輝いた。もちろん日本代表選出。183センチ、85キロ、左投げ左打ち。

(ドラフト)

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