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◆ふくださん 福田豊(ふくだ・ゆたか)。85年日刊スポーツ新聞社入社。野球記者を11年。巨人、西武、日本ハム、アマ野球、連盟などを担当。野球デスクを7年勤めた後、2年間の北海道日刊スポーツ出向などを経て、現在は毎朝6時半出社で「ニッカンスポーツ・コム」の編集を担当。取材で世話になった伝説のスカウト、木庭教(きにわ・さとし)さん(故人)を野球の師と仰ぐ。好きなスタジアムは甲子園と、雄大な富士山を正面に拝める山梨・北麓球場。@fukudasunのアカウントでツイート中。

臨時代走に代走を送ってしまったら...

11年08月11日 [16時37分]

 東洋大姫路の藤田明彦監督が、臨時代走の運用で思わぬミスを犯した。

 1-0で迎えた7回裏、3安打無失点の好投を続けていたエース原が頭部に死球を受けた。臨時代走の広田が送られ捕逸で二進。ここでその臨時代走に代走(家入)を送った。ルールでは臨時代走に代走を送ることはできるが、負傷選手は以後出場できない。つまり、この時点で好投のエースを降板させてしまったのだ。

監督ミスも東洋大姫路勝利/夏の甲子園(日刊スポーツ)
監督から「すまん、悪い」/夏の甲子園(日刊スポーツ)
 
 試合は8回から急きょ登板した2番手・岩谷が好投。8回裏には後藤田の3ランも飛び出して、危なげなく逃げ切った。しかし、もし逆転負けを喫していたら、痛恨のミスになっていただろう。

f-bb-2011-0811-himeji-0001.jpg              <監督のミスをカバーし初戦を突破した東洋大姫路ナイン=共同>

 高校野球で認められている臨時代走。負傷した選手の治療などで試合の中断が長引くと審判が判断した時に用いられる。最近では、頭部に死球を受けた場合、大事を取ってほとんど臨時代走が送られる。
 高校野球特別規則・臨時の代走者(高野連HP)

 今夏の地方大会では実際こんなケースがあった。

 千葉大会決勝で、臨時代走に出た一塁走者が次打者の送りバントで二塁に滑り込んだ際に足を痛めた。送りバントをした打者が臨時代走の臨時代走になって、試合が行われた。

 またある試合では1イニングに2度頭部死球で臨時代走が2度適用された。ところが、走者がたまり、臨時代走で出た二塁走者に打席が回ってきてしまった。審判が協議し、その選手は打席に入った。その代わりに誰が二塁走者になったか確認できなかったが、同じイニングで複数の臨時代走が発生すると、ややこしいことになる。

 高校野球にはいろいろな特別ルールがある。今回ミスをした藤田監督は昨年までは東洋大のコーチを務めており、今年2月に再び高校野球の監督に戻った。「わたしも久しぶりで頭が飛んでいて...」と試合後に振り返っていた。特別ルールは高野連のHPに掲載されているので、しっかりと確認しておく必要がある。

 高校野球特別規則(高野連HP)

  

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