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◆ふくださん 福田豊(ふくだ・ゆたか)。85年日刊スポーツ新聞社入社。野球記者を11年。巨人、西武、日本ハム、アマ野球、連盟などを担当。野球デスクを7年勤めた後、2年間の北海道日刊スポーツ出向などを経て、現在は毎朝6時半出社で「ニッカンスポーツ・コム」の編集を担当。取材で世話になった伝説のスカウト、木庭教(きにわ・さとし)さん(故人)を野球の師と仰ぐ。好きなスタジアムは甲子園と、雄大な富士山を正面に拝める山梨・北麓球場。@fukudasunのアカウントでツイート中。

元甲子園球児の死

11年07月08日 [12時35分]

 西武菊池雄星投手らとともに花巻東(岩手)の外野手として甲子園でも大活躍した佐藤涼平さん(日体大野球部2年)が亡くなった。

 突然の訃報だった。神奈川県警によると、佐藤さんは5日午前、横浜市青葉区にある大学寮近くの電柱に野球用のベルトをかけ、首をつっているのを通行人に発見された。既に死亡していた。将来を悲観した内容のメモが見つかっており、県警は自殺と見ているという。

f-bb-sato-2011-0708-0001.jpg  <09年夏の甲子園準決勝で中京大中京に敗れ涙を流す花巻東・佐藤外野手(左)と菊池投手>

 8日付の新聞は各紙がこのニュースを大きく伝えた。

 日刊スポーツ:雄星ショック 花巻東チームメートが自殺

 スポーツ報知:雄星、ショック! 花巻東時代のチームメート自殺か

 サンスポ:雄星ショック...花巻東高チームメート首つり自殺

 スポニチ:雄星ショック...元チームメート自殺 ギャップに苦しむ?

 佐藤さんのことは良く覚えている。テレビでしか見たことはなかったが、155センチの小柄な体はファイトの塊だった。全力疾走が徹底されている花巻東の中でも、それは目立った。一塁ベースを駆け抜けた後もスピードを緩めないため、一塁手と激突しもんどりうって倒れてしまったこともあった。また打席ではファウルで良く粘った。2番打者としてどれだけチームに貢献したことか。

f-bb-sato-2011-0708-0002.jpg        <09年春のセンバツで生還しナインに迎えられる花巻東・佐藤外野手>

 3年夏の甲子園は準決勝で中京大中京に敗れ、花巻東の夏は終わった。日刊スポーツの記事データベースで検索したら、敗戦後の佐藤さんのコメントが掲載されていた。

 「(亡き父の代わりに)監督を自分の父親と思ってやってきた。胴上げをしたかった」。

 高校卒業後は日体大に進学し、指導者を目指していたという。チームメートは西武にドラフト1位入団した菊池雄星投手のほか、千葉祐輔捕手は国士舘大、柏葉康貴二塁手は明大、猿川拓朗三塁手は東海大と、野球を続けている者が多い。センバツは準優勝、夏はベスト4。高校野球ファンに強烈な印象を残したチームだった。(花巻東の甲子園成績など)

 それだけに、関係者のショックは大きいことだろう。先日2年目で待望のプロ初勝利を挙げた西武菊池投手のショックも計り知れない。

 日刊スポーツ:雄星、元チームメート自殺に「分からない...」

 今はただ、冥福を祈るしかない。

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