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2009年8月12日

故障選手、確実に復帰の階段を:高垣誠

 正直なところ、単身赴任はわびしい。ナイターの取材を終わって自宅に戻っても、迎えてくれる家族はいない。一人で摂る夕食は外食ばかりでワンパターンになりがち。止めてくれる人もいないので、ついつい酒量も増えてしまう。家族との長電話もいまや日常的になってきた。気楽な一人暮らしとうらやましがられることもあるが、とてもそんな気分ではない。おおげさだが、一人でやり抜くにはそれなりの気力が必要なのだ。

 ケガをして戦列を離れた選手も、復帰へ向け一人で不安と戦っている。

 2年目左腕の篠田もその一人だ。プロ初完封を挙げ、2勝目も早々にゲット。順風満帆のスタートだったが、左肩の痛みを訴えて5月初旬に出場選手登録を抹消された。以来、8月になっても1軍に戻ってきていない。

 正確に言えば、6月初旬に2軍で実戦に復帰はしている。しかし、数度の登板での投球内容が満足のいくものではなく、再び肩の痛みを感じたことから現在はリハビリ組が調整する3軍にいる。「2軍ではスピードもキレも総合的に物足りなかった。肩の痛みは今はあまりないですが、焦らずにやります」と篠田。

 押しも押されもしない実績の持ち主ではない。今季は1軍での登板機会をモノにして、先発投手としての地歩を固めたかったはずだ。早く1軍に戻りたい気持ちを抑え、肩を万全にすることに専念する。回り道でもそれが近道。自分にそう言い聞かせるのは難しいだろうと思う。

 篠田だけでなく、故障した選手には、コーチやトレーナーら周囲の協力を得ながら、確実に復帰の階段を上ってほしい。


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カープ担当記者日記
酒井俊作(さかい・しゅんさく)
 03年入社後は6シーズンの阪神担当を経て、08年11月から広島担当。1人旅と焼酎を愛してやまない。カープが優勝した1979年に鹿児島県で生まれ、京都府育ち。
高垣誠(たかがき・まこと)
 1963年、兵庫県生まれ。89年の入社から様々な部署を異動。もらった辞令の数は社内一と自負するおめでたい人。プロ野球ではかつて中日、オリックスを担当。15年ぶりのプロ野球担当、広島単身赴任も慣れてきた46歳。

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