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2009年7月30日

悪い時にこそ個々の役割徹底を:高垣誠

 勝てないときは、なにもかもが悪循環してしまうものだ。打つ手が裏目に出て、それが余計にムードを悪くしたり…。今の広島の状態がまさにそう。オーダーをいじったり、若手を抜てきしたり、ブラウン監督も手を変え品を変えて策を講じているのだが、うまくいかない。打てない打線が打つと、そういうときに限って投手陣が打ち込まれたり、守備がミスをしたり。投打がかみ合わないから泥沼から抜け出せない。

 監督は前半戦終了前に、選手を集めてミーティングをしている。そこで強調したのは「自分ができる範囲以上のことをしようとしない」ということ。勝てないため各選手が自分の実力や役割以上のことをしようとして、逆の結果が出ているというわけだ。だから実力、役割通りの「安定感のあるプレー」を求めた。

 こんなことも言った。「自分のことを変えようとするのと、修正しようとするのとは全然違う。変えようとする選手は自分の実力を理解していない。自分の力を分かっている選手は、その範囲内で修正しようとするものだ」。

 スランプに陥った選手が、あれこれと悩んでフォームを変えたりすることはよくあるが、打てないからと自分のスタイルまでもをいじるのは危険だという指摘だ。

 言っていることは正しいと思う。ただ、プレーするのは選手。選手が指揮官の意図を理解して実践してこそ、よい結果が出るというものだ。その大事な部分が、一番不足しているのではないか。真夏の日差しにヘトヘトになりながら、ちょっと心配しているのである。


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カープ担当記者日記
酒井俊作(さかい・しゅんさく)
 03年入社後は6シーズンの阪神担当を経て、08年11月から広島担当。1人旅と焼酎を愛してやまない。カープが優勝した1979年に鹿児島県で生まれ、京都府育ち。
高垣誠(たかがき・まこと)
 1963年、兵庫県生まれ。89年の入社から様々な部署を異動。もらった辞令の数は社内一と自負するおめでたい人。プロ野球ではかつて中日、オリックスを担当。15年ぶりのプロ野球担当、広島単身赴任も慣れてきた46歳。

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