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2009年6月23日

機動戦士は足が命:酒井俊作

 梅雨を迎え、寝苦しい夜になってきた。窓を開けても涼しい風が吹かない。夏本番を前に、早くも冷房に頼る日々が続いている。選手にとっては、コンディショニングの難しい季節だ。トレーニング方法、水分補給、睡眠などでも通常と違った対策を強いられる。

 陸上長距離を行っていた大学時代にアドバイスを受けたことがあった。「暑くてもハーフパンツで授業を受けないほうがいい。教室で効いた冷房は足に良くないから」…。普段、取材していても、時折ユニホームからのぞく足をつい見てしまう。例えば、球界屈指の俊足を誇る赤松は、ふくらはぎが筋骨隆々である上に、足首はキュッと引き締まっていて、やはり「走るための足」なのだと感じる。

 楽天野村監督をして「足も速い。この前、広島で見たとき守備範囲も広かったぞ。新しい球場で、あの足は生きるだろうな」と言わしめた。今季61試合を消化して、スタメンから外れたのはわずかに2戦(6月22日現在)。主力の東出、栗原、石原らに劣らず、もっとも多く先発出場を重ねている。機動力野球の象徴的存在になった男は、激戦の日々を耐えるために、細心の体調管理も欠かさない。

 足は命そのものだ。蒸し暑い夏でも、枕元にレッグウオーマーを置いて寝る。「寝ているときに無意識に(寝巻が)めくれてしまうじゃないですか。Tシャツを(ズボンの中に)入れて腹巻きもします」。ふくらはぎが冷えないよう、寝巻の上からレッグウオーマーで保温する念の入れようだ。肌が露出し、風邪をひかない工夫もする。睡眠でスキを見せない姿勢は、グラウンドで生きている。

 6月21日の日本ハム戦で交流戦を終え、マツダスタジアムから帰路につく際に言った。「とにかくヒットが出たので良かったです。しっかり、リラックスしますよ」。4日間のオフをへて、同26日の中日戦からリーグ戦が再開する。勝率5割でクライマックスシリーズ進出へのチャレンジを控え、いまは戦うエネルギーを蓄える。


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カープ担当記者日記
酒井俊作(さかい・しゅんさく)
 03年入社後は6シーズンの阪神担当を経て、08年11月から広島担当。1人旅と焼酎を愛してやまない。カープが優勝した1979年に鹿児島県で生まれ、京都府育ち。
高垣誠(たかがき・まこと)
 1963年、兵庫県生まれ。89年の入社から様々な部署を異動。もらった辞令の数は社内一と自負するおめでたい人。プロ野球ではかつて中日、オリックスを担当。15年ぶりのプロ野球担当、広島単身赴任も慣れてきた46歳。

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