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2009年6月04日

大竹、精神的強さ手に入れ開花:高垣誠

 15年もブランクがあって現場に戻ると、なんだか浦島太郎みたいな気分になることがある。当時担当していたチームの選手で現役を続けている者は数少ない。指導者になっている人も多い。かつてお世話になった記者の方々とも、交流戦で久々に顔を合わすと「なんや、全然わからんかったわ」「どうしたんや、真っ白になって」などと言われる。すっかり白髪頭になり、おまけにメガネもかけているので、わかりにくいらしい。

 この間会った旧知の審判員もそうだった。試合前、控え室に挨拶に行くと、一瞬怪訝(けげん)な顔。しばらく間をおいて「ああ、なんだ。分かりませんでしたよ」と苦笑いされた。貫禄のついた彼とは逆に、くたびれた格好の記者だから、無理もなかったかも知れない。

 この前日、その審判員、パ・リーグ所属の丹波幸一さんは、オリックス-広島戦で球審を務めた。広島の先発は大竹で、7回を無失点に抑えた。その投球の印象を聞いてみた。「インコースの使い方が印象的でしたね。コースを細かく出し入れしていて、ああいうタイプはパ・リーグにはあまりみかけないですね」と、丹波さんは話してくれた。
 で、その話を大竹に伝えると「そうですか、ありがとうございます!」と、ちょっとうれしそうだった。

 大竹は43イニング連続無失点記録を樹立し、月間MVPも獲得。いまや広島の新エースとして認知されつつあり、その存在感は、急速に高まっている。優しい性格だが、野球をやる上での精神的強さを手に入れ、才能が開花したという。
 その活躍を、これからもつぶさに伝えていきたいと思う。大竹には「白髪頭でメガネかけた日刊の人」には、ぜひ優しくしてもらいたいものである。


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カープ担当記者日記
酒井俊作(さかい・しゅんさく)
 03年入社後は6シーズンの阪神担当を経て、08年11月から広島担当。1人旅と焼酎を愛してやまない。カープが優勝した1979年に鹿児島県で生まれ、京都府育ち。
高垣誠(たかがき・まこと)
 1963年、兵庫県生まれ。89年の入社から様々な部署を異動。もらった辞令の数は社内一と自負するおめでたい人。プロ野球ではかつて中日、オリックスを担当。15年ぶりのプロ野球担当、広島単身赴任も慣れてきた46歳。

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