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2009年4月14日

45歳記者、どっこいしょ:高垣誠

 15年ぶりに、グラウンドに戻ってきた。プロ野球記者として、こんなに長いブランクを経て復帰した人などいるのだろうか。これまで販売、報道、総務とあちこちの部署を渡り歩いてきた。今年で46歳。さすがに現場記者に復帰することなど、考えもしなかった。いまだに、記者としての感覚も取り戻せていない。同僚の酒井記者には、その分多大な迷惑をかけている。

 知った選手もほとんどいない中、先日大野練習場に行った。ここでは、復帰を目指す前田智外野手がトレーニングをしていた。ランニングをしている姿を写真に撮っていると「やめてください」と遮られた。「自分は関係ないでしょ」とも言った。「関係ない」とは、なんのことだろうと思った。が、この日は1軍登録の発表日。登録漏れした自分は関係ない、そう言いたかったのかも知れない。担当になったあいさつくらいはしたかったが、トレーニングが終わるのを待つ間に、次の取材時間が迫ったためあきらめざるを得なかった。ただ、あいさつしても応じてくれたかどうかは分からないが。

 そういえば、中日落合監督が現役時代には、口さえ開いてもらえなかったなあ…と思い出した。で、先日の中日戦のときにあいさつしてみたが、やはりさらりとかわされた。

 ヘンな話だが、こうして取材相手に応じてもらえないと、なぜかプロ野球担当記者ってこうだったよな、なんて思ってしまうのだ。無視されていては仕事にならないのだが、それでも対象にアタックすることを続けていたのではなかったか、と。

 それが今度も出来るだろうか。すっかりメタボ体型になってしまったこの体と精神で、どこまで食いつけるのか。「どっこいしょ」とつぶやきつつ、ひとつ、ぶつかってみようじゃないかと思っている。


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カープ担当記者日記
酒井俊作(さかい・しゅんさく)
 03年入社後は6シーズンの阪神担当を経て、08年11月から広島担当。1人旅と焼酎を愛してやまない。カープが優勝した1979年に鹿児島県で生まれ、京都府育ち。
高垣誠(たかがき・まこと)
 1963年、兵庫県生まれ。89年の入社から様々な部署を異動。もらった辞令の数は社内一と自負するおめでたい人。プロ野球ではかつて中日、オリックスを担当。15年ぶりのプロ野球担当、広島単身赴任も慣れてきた46歳。

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