2009年1月06日
プロ10年目の栗原に大きな期待:網孝広
あけましておめでとうございます。本年も当コラムをどうぞ宜しくお願いいたします。
カープの08年は見応えのあるシーズンだった。粘って、粘って142試合目までCSを争った。「あと一歩」を越えるべく、選手達は正月気分もそこそこに、トレーニングに励んでいる。15日からは合同自主トレ。沖縄に先乗りする選手も多くいる。
栗原は4日にアリゾナに旅立った。嶋、松山らとともに3週間の“海外修行”。昨年10月に右ひじを手術した栗原は、年内は一度も打撃練習を行わなかった。慎重に、しかし着実にリハビリをこなし「4番」2年目に備えている。
「4番」1年目の昨季、栗原は苦しんだ。序盤の調子は最悪だった。「プレッシャーをすごく感じた。チームが負けると責任を感じた」。5月10日のヤクルト戦(神宮)ではなんとスタメン表に名前がなかった。「もちろん出るつもりでした。外されるなんて久しぶりじゃないですか。ショック? そうですね。一方で、この成績だったらしょうがないという気持ちもあった。でも、スタメン表に名前がないのを見てこのままズルズルいくわけにいかないと思った」。結局、この試合は雨で中止。翌5月11日のヤクルト戦で栗原は豪快な一発を放った。「あれが転機になりました」。
栗原は昨年の開幕を迎えるまで、「4番」の出場はは3試合のみ。5月には右手ひとさし指を疲労骨折。トレーナーが「休め」と言っても出場し続けた。いろんなことがあった08年。「初めてそういう(4番の)経験ができた。いい一年だった」。
WBCの1次候補にも名を連ねている。カープのみならず「日本の4番」を打つ可能性もある。「ジャパンの4番? もしそうなったら精神的に落ち着かんでしょ(笑い)」。WBCに対する思いは強い。「ジャパンのユニホームを着られるだけでも幸せ。大きなモチベーション。(ひじが)間に合うように、アリゾナで打っていきたい」。144試合で4番を打ち、ひとまわり大きくなったことは、誰よりも本人が感じているに違いない。プロ10年目、「4番」2年目、そして「新球場初代4番」の栗原に大きな期待を寄せたい。
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