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2008年12月02日

年齢にこだわらず年輪で勝負:酒井俊作

 広島へ赴任して、初めてカレンダーをめくった。はや1カ月。12月になった。流行語大賞も発表され、バリバリ働く40歳前後を意味する「アラフォー」が大賞に選ばれた。球界でも多くの猛者が活躍する。阪神金本、下柳、楽天山崎らだ。カープからFA宣言して、メジャー挑戦する高橋建もまた、その1人。4月には40歳を迎え、史上最年長で大勝負する。メジャーへの思いを公言したときには地元広島だけでなく東京の日刊スポーツも1面を張った。メディアの喧噪をよそに、自身はいたって冷静だ。

 「上の子が受験だから、サポートしてあげないと。いまは計画通り動くとか、考えていない。(練習は)やりたいと思ったら、やるだろうし、休みたいと思ったら休めるだろうしね」

 堂々として、自然体で日々過ごしている。先日、広島県内のゴルフ場でバッテリー会ゴルフが催されたときだ。広島時代、幾度となくラウンドしたグリーン。引き揚げ際、ゴルフ場の職員に丁寧に頭を下げた。「また、機会があれば来させていただきます。ありがとうございました」。取材して日が浅いが、律義な一面をかいま見た瞬間だった。

 年齢にあらがって、生きる人がいる。06年、メジャー取材した時だ。マリナーズ・セーフコフィールドのロッカールーム。その日、先発登板した左腕のジェイミー・モイヤーが、私と変わらない背丈の息子と歩いていた。当時、43歳。メジャーの「懐の深さ」を痛感させられた。そして、45歳だった今季はフィリーズで16勝をマーク。ベースボールの奥深さは確かにある。

 高橋も言う。「みんな年齢のことを心配するけど、やればできる。自信を持っている部分もある」。決して限界は作らない。年齢にこだわらず、年輪で勝負する。太く、しなやかな幹には底知れない魅力が詰まっている。


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カープ担当記者日記
酒井俊作(さかい・しゅんさく)
 03年入社後は6シーズンの阪神担当を経て、08年11月から広島担当。1人旅と焼酎を愛してやまない。カープが優勝した1979年に鹿児島県で生まれ、京都府育ち。
高垣誠(たかがき・まこと)
 1963年、兵庫県生まれ。89年の入社から様々な部署を異動。もらった辞令の数は社内一と自負するおめでたい人。プロ野球ではかつて中日、オリックスを担当。15年ぶりのプロ野球担当、広島単身赴任も慣れてきた46歳。

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