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2008年5月12日

英知の限りを尽くすほかない:柏原誠

 打線の目覚めが待ち遠しい。連敗を止めた11日の試合も得点は栗原、シーボルのソロ本塁打だけ。その後3度、得点圏に走者を置いたがタイムリーが出なかった。1カ月半、似たような光景を何度も見てきた。

 現場に対処法を聞くと最終的には「打席にいる選手が何とか頑張るしかない」との結論に行き着く。ブラウン監督の考えは「選手によって特長や考えは違うので、ベンチからすべては指示できない。我々は情報は与えるが、狙い球など打席でのプランは個人で考えてほしい」というもの。

 ベンチがああだ、こうだと細かに攻略法を指示して、仮にそれで打てたとしても、長い目で見たら選手のためにならない。自助能力を高めることがブラウン監督の「3年計画」の中でも重要なミッションの1つ。この方針を掲げている以上、選手がミッション完遂への意識を高めないと得点力の向上は期待できない。

 話は変わるが、先日、かつての中日コーチに話を聞く機会があった。「私は1人の投手のビデオを、クセを見つけるまで1時間見ていたことがある。中日の選手やコーチはそれくらい勉強している」。前回の中日戦で、深めの中飛で一塁走者がタッチアップして二塁を陥れたシーンがあった。広島の守備陣の動きをチーム全体で研究し尽くしているからできた芸当だ。

 カープの選手はどれほど他球団の研究にどん欲になっているのだろう。中日には今年、1勝6敗2分けとやられっ放し。互角に戦うためには彼ら以上に英知の限りを尽くすほかない。【柏原誠】


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カープ担当記者日記
網孝広(あみ・たかひろ)
 1972年、大阪府堺市生まれの35歳。入社後広告局に7年、編集局整理部(レイアウト部門)に3年半在籍。06年11月広島総局に赴任。34歳で初めて「新聞記者」になったオールドルーキー。Jリーグ、高校野球、高校サッカーなどの担当を経て07年9月よりカープ担当に。08年の予想順位はエールを込めて3位。まだまだ独身。
酒井俊作(さかい・しゅんさく)
 03年入社後は6シーズンの阪神担当を経て、08年11月から広島担当。1人旅と焼酎を愛してやまない。カープが優勝した1979年に鹿児島県で生まれ、京都府育ち。

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