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   <title>コラム_野球：Ｃ調気分でどんとコイ！</title>
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   <title>カープうどんから目が離せない：柏原誠</title>
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   <published>2008-09-29T12:12:26Z</published>
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      　９月２８日の試合前。まだ開門前の内野スタンドに１人座り、あつあつの肉うどんをほおばった。グラウンドではカープナインが練習中。ユニホームの赤に芝生の緑が映える。汁をすすっては、選手の動きを追い、また麺をかっこむ…。最後にいい思い出ができた。
　広島市民球場の名物カープうどんが「存亡の危機」に立たされているという。現在の広島市民球場は広島市が運営する「公営」だが、新球場では「民営」になる。それにともない、球場内に出入りする業者も見直されることになった。
　指定管理者制度といって、球場のハコ自体は広島市のものだが、その管理・運営権は民間に代行させるという構図。「民間」とは広島東洋カープ球団を指す。ただし、カープ球場はソフト充実のために、さらに運営部門の一部をある会社に委託する形をとる。
　その会社は他球団の球場や、Ｊリーグのスタジアムも請け負っており、ファンの視点に立った球場運営ノウハウがある。１０月ごろから、カープうどんを製造する「鯉城食品」を含めた業者の選定作業が本格化するが、カープうどんがどう評価されるのかは現時点でまったくの未知数だ。
　カープうどんは、女性や子供にも食べやすいよう、塩味を抑えた優しい味。麺はつるんとノドの奥に滑り込む絶妙な柔らかさ。その時々のニーズに合わせて形を変え、５１年間も愛されてきた。試合前、選手たちが売店まで買いに行く光景も定着した。
　新球場では「新カープうどん」が売り出されるかもしれない。しかし、おふくろの味に勝るものはないのも事実。“存続問題”から目が離せない。
      
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   <title>市民球場51年間のフィナーレ：網孝広</title>
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   <published>2008-09-24T02:28:51Z</published>
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      　いよいよ残り１１試合。カープは勝率５割で中日に０・５ゲーム差をつけて単独３位。クライマックス・シリーズ出場へ最後の力を振り絞る時だ。

　ペナントレースは残り１１試合だが、広島市民球場では残り４試合となった。２３日の巨人戦では今季初めて３万人を超えた。連日の満員御礼。チームの好調さと、球場との別れを惜しむ気持ちが、大勢のファンの足を運ばせている。球場前での記念撮影が多く感じるのは気のせいではないだろう。

　２３日の試合では選手達が復刻版ユニホームを着用してプレーした。７７年から１２年間使用されたもので、日本一も３度果たした。オールドファンは懐かしそうにグラウンドを見つめていた。２４、２５日の巨人戦もこのユニホームで臨む。

　来シーズンからは、建設中の新球場（広島市南区）に本拠地を移すことになる。最後の市民球場－。連戦のさなか、栗原はこんなことを言った。「少々のことでは休めない。（クライマックスの）可能性があるわけだから。とにかく１試合１試合大事にしたい。最後の市民球場だし」。高内野守備走塁コーチは「まだ数試合あるからね。でもジワジワとね。最終戦の時は（寂しい思いが）くるだろうね」。

　先日、母を亡くしたブラウン監督は「この球場が私の実家や母親のような気分だ」と話す。面白い？コメントをしたのは上村だ。「僕、オリックスも入団した時はブルーウェーブだったんですけどね。バファローズになって、トレードで広島に来たら今度は市民球場がラストで。なんか『最後』がばかりですねえ」としんみり。

　惜別の情にかられるのは選手や首脳陣だけではない。球場管理事務所の竹本久男所長は６１歳。５７年７月２４日、こけら落としの対阪神戦は実家近くの理髪店でテレビ観戦。「当時はテレビのある家が少なくてね。床屋さんで見させてもらった。球場の明るいこととと言ったら…」。懐かしそうに振り返る。竹本所長は初優勝の７５年、１０月１９日の本拠地での最終戦、対中日戦を市の広報として取材した。「初優勝が忘れられない。今年の最終戦はあの時の感動と同じような気持ちになるかもしれない」。

　市民球場最後のペナントレース。最終戦は２８日ヤクルト戦だ。数え切れない人々の思いを詰め込んだ５１年間。幕が降りる時は近づいている（数字は２３日現在）。
      
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   <title>ブラウン監督の胴上げ見たい：柏原誠</title>
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   <published>2008-09-15T02:19:28Z</published>
   <updated>2008-09-15T02:24:41Z</updated>
   
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      　私の話です。この２カ月ほど、食後に必ず胸やけする。球団のトレーナーに相談すると「いい症状ではない。すぐ病院へ」と指摘された。胃潰瘍（かいよう）のおそれもあるらしい。
      　健康だけが取り柄と思っていたが、パソコンの不調に加えて、シーズンが深まるにつれ体も弱っている。仕事のストレスか、はたまた暴飲暴食のツケか…。たぶん後者だと思う。

　プロ野球の監督なんて記者の１００倍はストレスをためやすいと推測されるが、ブラウンさんはこの状況下でも妙に元気だ。早出特打の選手を見るため、毎日必ず１００球以上は投げる。多いときには３００球におよぶことも。

　それだけ動いているのに目に見えて恰幅（かっぷく）がよくなっているのは大好きなビールをよく飲み、食事もしっかり口に運ぶからだという。最近ついにユニホームが悲鳴を上げ、サイズが１つ上がった。

　体のメンテナンスは抜かりないようだ。選手のいないスキに、トレーナー室で肩や腰回りをもんでもらっている。ただ最近は、コリをほぐす本来の目的以外に「ゲンかつぎ」の意味合いが濃くなってきた。

　試合前にあるトレーナーにマッサージをしてもらった日は勝つ確率が高いと気付いた。負けた翌日には「ラッキー・ラブ（幸運のマッサージ）、オネガイシマ～ス」と言って部屋に駆け込む姿がある。

　データや相性を重んじる一方、流れや勢いなど目に見えないものは信じようとしない頑固な指揮官。それでもやはり、すがれるものにはすがりたいのが本心か。泣いても笑ってもあと十数試合。私は何としても監督の胴上げを見たい（３位でも胴上げするのか？）。持ち上げる選手たちは重くて大変だろうけど。
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   <title>カープのサイトウユウキもヒーローに：網孝広</title>
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   <published>2008-09-08T03:45:44Z</published>
   <updated>2008-09-08T03:54:19Z</updated>
   
   <summary>　斉藤悠葵が１軍に帰って来た。今季初登録は８月３０日。その日、登録即先発となった...</summary>
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      　斉藤悠葵が１軍に帰って来た。今季初登録は８月３０日。その日、登録即先発となった中日戦（ナゴヤドーム）で５回２安打無失点の快投。６９９日ぶりのプロ２勝目を挙げ、ヒーローインタビューも受けた。１３０キロ台の速球とスライダーを軸に攻めの姿勢を貫く投球は見ていて小気味がいい。ルーキー篠田とともに先発陣の救世主になりそうな気配だ。

      　斉藤と言えばルーキーイヤーの０６年１０月１日、プロ初登板初先発の巨人戦で初勝利を飾る快挙をやってのけた。斉藤はその年、２試合に先発し１勝０敗。期待の左腕として２年目を迎えた。

　プロ２年目の昨年は不本意なシーズンだった。１軍初登板を果たしたのは１０月４日。ナゴヤドームの中日戦で９番手で登板しサヨナラで負け投手になった。結局２試合で０勝１敗。防御率５・４０という成績に終わった。

　その昨年の２試合目の話をしたい。０７年１０月６日は佐々岡真司の引退試合だった。広島市民球場は２万９７７６人の大観衆で真っ赤に染まった。先発は大竹。ファンは佐々岡の登場を今か今かと待っていた。そして８回、交代のアナウンスが－。固唾をのんで「ピッチャー佐々岡」のコールを待つスタンド。そこで斉藤がマウンドに上がったわけだ。

　信じられないことにブーイングが起こった。「お前誰や－」という声が飛んだ。斉藤は１イニングを無安打無失点。９回から横山が登板し、最後は佐々岡が締めた。それが斉藤の昨シーズンだった。

　迎えた３年目、キャンプは１軍スタートだったがフォームが固まらず、開幕を２軍で迎えた。左ひじを痛め３カ月実戦から遠ざかった。２軍の復帰登板は７月６日。そこからコツコツ成績を積み上げ、ようやく昇格。今季初登板初勝利を成し遂げた。

　斉藤は６日の阪神戦にも先発。序盤に失点したが立ち直り５回１／３を投げ３失点。勝ち負けはつかなかったが、試合を作り先発として責任を果たした。この日の観衆は２万９３４３人。３回無死一、二塁の場面で金本から見逃し三振を奪った場面では大歓声が起こった。

　「お前誰や」から「ヒーローインタビュー」へ。斉藤の置かれている環境は昨年とは違う。「佐々岡さんの引退試合の時のヤジ？　あれはしょうがないですよ」と笑って振り返られるようにもなった。チームは３位争いのまっただ中。歓声を起こす投球を続けて欲しい。
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   <title>カープ好調で泣き笑い：柏原誠</title>
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   <published>2008-09-01T06:29:57Z</published>
   <updated>2008-09-01T06:32:36Z</updated>
   
   <summary>　仕事で使うパソコンが不調だ。キーボードの「Ａ」のキャップが取れ、中のバネも外れ...</summary>
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      　仕事で使うパソコンが不調だ。キーボードの「Ａ」のキャップが取れ、中のバネも外れ、不気味な「銀色の板」がむき出しになっている。左の小指で強く押せば何とか「あ」と出るが、このストレスと言ったら筆舌に尽くしがたい。

      　今年から使っている新しいパソコンなのに、なぜこんな悲劇に見舞われたのか。実はカープのせいである。全国版の記事は勝ったチームに優先的にスペース（行数）が割かれる。負ければ小さな記事。カープが勝てば「Ａ」が押される回数も増えるというわけ。

　先日、絶妙なタイミングでベテランの緒方からこう言われた。「今年は原稿をたくさんかけるから張り合いがあるだろう？」。本当にその通り。私は「皆さんのおかげです。これからもたくさん書かせてください」と返した。

　この時期までシビアな争いができる今の状況が嬉しいと話す。「プレーオフができたおかげだよ。（首位の）阪神とこれだけゲーム差があるんだから、昔だったらとっくに消化試合になっていた。感謝しなくちゃいけないよなあ」。

　プレーオフ制度の導入当初は違和感があったという。「百何十試合も戦ってきた意味がなくなる。リーグ優勝の価値が下がってしまう」。でも今は違う。首位と１４・５ゲーム差も離れているカープに日本一の可能性が残されているのだ。素直にルールの“恩恵”を受けたいところだ。

　勝負の９月戦線。緒方は「狙えるよ。３チームで３位を争うのはうちにとってありがたい展開」と言う。大黒柱のルイスも復帰し、さあいよいよという雰囲気も出てきた。パソコンと同じでやはりエース（Ａ）の存在感は大きい。
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   <title>小窪の打撃理論『点と線』：網孝広</title>
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   <published>2008-08-26T02:27:58Z</published>
   <updated>2008-08-26T02:28:41Z</updated>
   
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      　新人小窪に元気が戻ってきた。一時は９試合連続無安打もあり打率は２割６分台となったが、２割８分６厘まで戻してきた。８月は４７打数１４安打で２割９分７厘。母の葬儀のため帰国していたブラウン監督の復帰戦となった２５日の横浜戦では、２回に桑原謙の内角１４５キロを詰まりながらも左前へ運ぶ先制打。「普通に打ったらヒットになっていない。気持ちですよ」。調子が悪ければ凡退しているのだろう。自然とコメントも滑らかになる。
      　小窪は自分の打撃理論を『点と線』という言葉を使って表現する。曰く「ヒットがでなくなった時期は、自分のポイントばかり意識していた」。これが『点』を意味する。対して『線』は「幅広い範囲に対応すること」を指すらしい。

　「そこにこないと打てない。これが点です」と小窪は言う。「線なら、いろんなところに対応できる。それならあてただけでヒットとかがある」。

　ベンチから栗原や東出、アレックスのバッティングを見ていて「全部が全部、いいあたりではない」と感じるという。崩されても、ちょこんとあてて右前打－。こういう打撃は「線」でないと出来ないのだそうだ。

　『点と線』と言えば、松本清張の代表作だ。福岡で心中事件が起きて、殺害時刻に容疑者が北海道にいて、アリバイは完ぺきで…。小窪がこの名作を読んだかどうかは定かではないが、『点と線』について彼は考えている。「点ではなくて線。意識よって変わるんです」。前述の詰まった左前適時打も「線」で捉えた一打なのだろう。６、７、８番、時には２番も打つ小窪。『点』から脱却した時、打『線』のキーマンになるような気がしてならない（数字はすべて２５日現在）。
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   <title>ルイス復帰へシーボル登録抹消：柏原誠</title>
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   <published>2008-08-18T13:17:39Z</published>
   <updated>2008-08-18T13:27:21Z</updated>
   
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      　母親を亡くしたブラウン監督の一時離脱が決まった。悲しみをこらえて東京ドームで３日間素晴らしいタクトをふるった精神力には恐れ入る。監督がチームを離れた１８日、その一方でひっそりとシーボルの「登録抹消」が公示された。ルイスがいよいよ復帰するためで、１軍外国人枠の４枠からはじかれた格好だ。
      　今季加入したシーボルの評価はジェットコースターのように変動してきた。しかし、ここ数試合はまさに助っ人というべき大活躍。評価を見直されてきたタイミングでの２軍行きは本人も無念だったろう。

　私は個人的に彼の行動を観察するのが好きだから、１軍にいないのは寂しい。野球に対してクソがつくほど真面目。遠征中はクロスワードパズルの冊子を片手に穏やかにリラックス。アレックスやブラウン監督ら他の外国人がハイテンションで話す輪の隅っこで、「保護者」のように穏やかな笑みを浮かべている。

　我々も冗談を言いにくい雰囲気を醸し出しているシーボルだが、実は高度なギャグ使いという意外な横顔も。あるとき、アレックスが打撃練習を終え、ケージ裏でその様子をながめていたシーボルがすれ違いざまに妙な一言を発した。

　シ「残念だ…」

　ア「え、なにが？」

　シ「いやあ、残念だ」

　ア「え、え、え？」

　シーボルは答えも言わず交代で打撃ケージへ。最初は「教えてくれよ～」と困っていたアレックスだが、意味不明さが逆にツボにはまり腹を抱えた。このテのギャグはシーボルの十八番（おはこ）らしい。

　シーボルの再登録は２８日以降。ブラウン監督と同じくらい不在が痛い…と言ったら言い過ぎか。
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   <title>見逃せない栗原の１打席１打席：網孝広</title>
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   <published>2008-08-12T04:17:01Z</published>
   <updated>2008-08-12T04:24:15Z</updated>
   
   <summary>　世は五輪真っ盛り。北島康介の２大会連続金メダル、谷亮子の「ママでは銅」、男子サ...</summary>
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      　世は五輪真っ盛り。北島康介の２大会連続金メダル、谷亮子の「ママでは銅」、男子サッカーの予選敗退…などなど。記憶に残るドラマが連日繰り広げられている。星野ジャパンは１３日、いよいよ初戦のキューバ戦。日本の４番を打つのは新井だ。
      　プロ野球は１２日からセ・リーグが再開する。広島は借金３の４位。京セラドームでは阪神に３連勝。チームは４連勝中だ。栗原が打率を３割３分まで上げてきた。１２５安打はリーグ最多。名実ともに軸になりつつある。

　「４番」として迎えた初めてのシーズン。開幕直後は苦しんだ。最初の１０試合で２割１分１厘。打点は１５試合を経過した時点でわずかに「１」。ブラウン監督が思わず「ウチの４番はまだ打点が１しかないからね」とこぼすこともあった。新４番の３、４月の打点は「６」。それでも指揮官は我慢した。前半戦で７０通り近いオーダーを組んだが「４番・栗原」は一度も変わることがなかった。

　「我慢」が実り、栗原は調子を上げてくる。月間打率を見ると分かりやすい。５月は２割９分３厘、６月は３割１分１厘、７月は４割２厘…。「あの頃（開幕当初）はランナーをかえさなきゃいけないとか、打率がどうだとか…。焦りもあった」。慌てる打席が多く、自分から崩れていたという。「追い詰めるよりも、いいイメージ」と自らに言い聞かせ続けた。

　きっかけになったのは５月１１日ヤクルト戦（神宮）での一発だ。石川からバックスクリーンに放った１２５メートル弾。この打席まで１２打席連続無安打で、打順降格も検討されていた。前日５月１０日のヤクルト戦（雨天中止）ではスタメン表に名前がなかった。これは雨天中止を見越した指揮官の“無言のゲキ”だったが、“１発回答”で不安説を吹っ飛ばした。

　「すごく感触がよかった。忘れかけていた感覚が戻った。そこから少しずつよくなった」。感覚が戻るとともに数字も上がってきた。ブラウン監督は「不振の時、栗原の頭の中には『新井、新井』というのがあったのかもしれない。それが『自分の打撃をすればいい』ということが分かったんじゃないか」と分析する。

　新井は今や「日本の４番」。しかしどこまでいっても栗原は新井ではない。追いかける必要もないだろう。「とにかく、やれることをやろうと思う」。残り５０試合を切った。記憶に残る秋へ－。広島市民球場最後の４番・栗原の１打席１打席が見逃せない。（数字はすべて１１日現在）。
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   <title>昔の選手はこんな感じだったのかも：柏原誠</title>
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   <published>2008-08-04T05:44:07Z</published>
   <updated>2008-08-04T05:44:36Z</updated>
   
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      　山形で行われたフレッシュ球宴を取材してきた。普段見る機会の少ない２軍の有望株たちをじっくり「観察」できて面白かった。特に巨人の高卒ルーキー中井の力強い打撃には目を奪われた。１軍デビューもそう遠くない気がする。
      　楽天の聖沢は打って走っての猛アピール。記者席にも必死な雰囲気がビンビン伝わってきた。名誉や知名度アップはもちろん、彼らにとって５０万円、１００万円は大金だ。優秀選手賞のオリックス吉良は車のブレーキパッドを交換したいと真顔で言っていた。

　広島からは松山、鈴木、今井、丸が出場した。全ウエスタンの４番に座った松山は５打席で安打が出なかったが、豪快なスイングに観客から拍手も起きた。全ウの監督だった中日の辻２軍監督は松山の打撃を「あれはいいスイングしているよ」とホメていた。試合前の発言だ。普段からそういう打撃を見ているから迷わず４番に指名した。

　バットの軌道やタイミングの取り方を特訓中。荒削りだが、金の卵が集まる祭典でも異彩を放って見えた。彼は、大きな夢を見させてくれる選手だと思う。「昔の選手はこんな感じだったのかも」と思わせる空気がある。試合前は「全球ホームラン狙います。１００万円取ります」と宣言。練習では明らかな本塁打狙いでサク越えを連発した。

　１軍の球宴で日本ハム森本のパフォーマンスを見て思ったが、やはり「何かやってくれそう」な雰囲気を持つ選手は希少だし、魅力的だ。松山も客を呼べる力がある選手。山形でファンの視線を釘付けにした代名詞のフルスイングを、いつまでも忘れないでほしい。
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   <title>「プロなんで。結果なんで」罵声に負けない上野：網孝広</title>
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   <published>2008-07-29T04:42:11Z</published>
   <updated>2008-07-29T04:44:15Z</updated>
   
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      　２週間の長期遠征から帰ってきてホームで３連勝（２８日現在）。遠征中は７連敗もあったが、やはりホームの大歓声はいいものだ。ファンの声援が、選手を後押ししているのは間違いない。２６日はアレックス、２７日はシーボルのサヨナラ弾が飛び出した。赤く染まったスタンドからの大声援に応える両選手。打てば拍手喝采。凡退すれば静まりかえる。ファンの反応は、正直に心情を表す。
      　２０日の神宮でのヤクルト戦、ベテラン高橋が今季チーム最多の１３９球を投げたが勝ち投手になれなかった。１０安打を浴びながら、２回に失った３点以外はスコアボードにゼロを並べた。７回には１死満塁から連続空振り三振。東京のカープファンは感動していた。だから、８回に勝ち越された上野が許せなかったのだろうか。試合後、三塁側ベンチを出てバスに向かう選手たち。大勢のファンがネットに張り付くようにして「高橋ナイスピッチング―」と声を枯らす。一方で上野には罵声が飛んだ。「上野、お前わかってんのか」。「お前のせいやぞ」。罵声、怒声、ヤジ…。なんと言えばいいのか分からない言葉が次々に浴びせられた。

　上野は立派だった。前だけを向いて堂々と歩いていた。記者の質問にもきちんと答えた。上野はそれまで１２試合連続無失点だった。それでも１試合打たれれば罵声が飛ぶ。「ヤジ？　打たれたら言われるのは仕方ない。打たれた後に結果を出すしかない」。

　岸本は４試合連続無失点中。その間四死球はゼロだ。１８日のヤクルト戦では８回から登板し、いきなり３連続四死球。満塁となり、犠飛を浴びた時点で降板した。「きしもとー」というファンの叫びが響く。「調子が悪い時は、ヤジは聞こえるんですよね。でも気にしない。打たれたら言われる。そんなもんですよ」と岸本は淡々と話す。「（マウンドでは）ヤジよりも、自分の球がいってないとか、そういうことが気になります」。プロとしては当たり前のことなのだろうが、その言葉がたくましく思えた。

　この２週間でチームは１３試合を消化した。上野はそのうち９試合、岸本は４連投を含む７試合に登板。梅津、シュルツも１３試合中７試合。横山が疲労で抹消されているため、どうしても中継ぎ陣の負担が大きくなる。毎日のように投げていれば、打たれることもある。「プロなんで。結果なんで」。ポツリと言った上野。罵声に負けない男たちが、投手陣の苦しい台所事情を支えている。（数字はすべて２８日現在）
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   <title>暑さに負けるな：柏原誠</title>
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   <published>2008-07-21T11:25:00Z</published>
   <updated>2008-08-12T04:31:17Z</updated>
   
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      　残念ながらカープは一時期の勢いを失っている。先発の大黒柱ルイスと中継ぎエースの横山を欠いているのだから、影響がない方がおかしいとも言える。

      　比例するように、取材陣にも疲れの色が濃くなってきた。しかも十数人いるカープ担当記者の顔が、他球団の担当に比べると圧倒的に黒い！　たぶん、酒焼けではない。カープの日程に原因があった。
　先月１７日を最後に２５試合もドームでの試合がなかった。広島、山形、福島、広島、甲子園、横浜、神宮。今日からの名古屋が１カ月以上ぶりの屋根付き球場。選手も報道陣もひたすら直射日光を浴びて仕事をしていたのだ。
　選手の皆さんに「しんどい」とは言わせたくないので、石井トレーナーに聞いてみた。「やっぱり（選手の体に影響が）きています。そういう声も聞きました。ドームの方が涼しいですからね。急に暑くなりましたし」とのこと。
　試合時間は暑さを考慮してナイターが多くなったが、練習を行う時間帯は蒸し蒸しのカンカン照り。汗を多くかく体質の栗原は「汗が止まらん」と苦笑いし、天谷が「汗が目に入って痛い」と苦しげに語っていたこともある。ドーム球場ならそんな苦労も少しは軽減されるはずだ。
　８月は幸いにも９試合がドーム開催。日程も北京五輪のおかげで「飛び石」が多く、休みがたっぷり。ルイスも戻ってくるだろう。まだまだ今シーズンは楽しみが残っている。そう思えばこの暑さも乗り越えられそうだ。

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   <title>「責任感と内助の功」で記録樹立：網孝広</title>
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   <published>2008-07-15T06:20:17Z</published>
   <updated>2008-07-15T06:22:26Z</updated>
   
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      　７月８日の中日戦で梅津が球団新記録を樹立した。２０試合連続無失点。５月５日の横浜戦から２カ月あまりかけて達成。８２年の山本和男、０１年の菊地原毅が持つ１９試合を更新。１４日現在、記録は２２試合まで延びている。イニングでは１８回２／３連続無失点。その間、四死球はわずかに３つ。頼れる中継ぎ陣の１人としてフル回転している。
      　昨年のこの時期、梅津は２軍にいた。不振のため７月６日に降格。再昇格したのは７月３１日だった。昨季の成績は４７試合で防御率５・２８。今季はここまで３１試合で０・６８。数字で見れば顕著な違いがある。何が変わったのだろうか。「調子は特別いいわけでもない。あとは気持ちの面かな」。結婚したことが大きかったのか。「それはすごくあります」ときっぱり言った。

　昨年１２月、翔子夫人と入籍。東京都内の事務所に所属していたタレントモデルの翔子夫人。昨年１月～９月まで「めざましテレビ」に週３度出演。ＪＲ東日本キオスク、コンビニ「ニューデイズ」の従業員募集ポスターに学研のカメラ雑誌「デジＣＡＰＡ」のレギュラー…。事務所の社長曰く「売れっ子」だった夫人。昨年１２月に事務所を辞めている。「もう（芸能活動は）やらないって言ってました」（同社長）。梅津を支えるため、“引退”して広島にやってきた。

　「打たれても引きずらなくなりました」。昨年までリリーフに失敗した夜は、１人の部屋に帰りモヤモヤした気持ちを抱えながら食事もとらずに寝ていたという。今年は「打たれて帰ってもヨメさんがいる。野球の話やいろんな話をしていると、切り替えられる」。翔子夫人は梅津の登板をビデオ録画する。料理上手な妻は栄養にも気を遣う。「結婚してコンビニ弁当を食べなくなりました」。

　「結婚する時、『お前のせいでダメになったって言われない』ように頑張るって約束したので」。責任感と“内助の功”が生命線の制球力を支えている。
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   <title>「サワガニ効果」で勝率５割突破だ：柏原誠</title>
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   <published>2008-07-07T10:53:23Z</published>
   <updated>2008-07-07T10:57:54Z</updated>
   
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      　７月７日は七夕。星に願いを－ではないが、縁起モノに敏感になる三十路である。広島市民球場で練習取材に精を出していると、蔦木トレーナーがあやしげな紙コップを持って、私の元にやってきた。
      　「選手のロッカーにいたんです。これは幸運のカニですよ」。紙コップの中には体長７センチほどの立派なサワガニ。両はさみの部分が鮮やかな「赤」で、力強く動き回っている。カープにとっては吉兆と思えなくもない。ちなみに私と蔦木さんは生年月日が１日違いで、ともに「かに座」だ。しかも今はかに座の該当期間中。これは何かある。

　老朽化が進み、ついにラストイヤーを迎えた広島市民球場。私はたった３シーズンの間で色々とこの球場の歴史の重み？　を感じてきた。毎年、梅雨の季節にどこからか出現するサワガニ。そして同じく蒸し暑さとともにベンチ裏に突如生える謎のキノコ。

　２年前、そのキノコを黒田（現ドジャース）に見せて「これはきっと幸運を運ぶキノコですよ」と振ったら「そんなわけないだろう」と一蹴された。しかし、その後快投を続けて７月、８月と２連続月間ＭＶＰの快挙を達成したことを私は忘れていない…。

　さらには、昨年だったか、２階の記者席に侵入したネコがフンを残したことがあった。その試合にカープは勝ち、やはり「ウン」がついたと思ったものだ。勝率５割のカベに何度も跳ね返されている今年のカープ。中日、阪神と強敵相手の６連戦、そしてロード９連戦が控えているが、「サワガニ効果」できっと勝率５割を突破してくれると信じている。
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   <title>考えながら「はじめの一歩」赤松：網　孝広</title>
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   <published>2008-07-01T03:07:05Z</published>
   <updated>2008-07-01T05:41:45Z</updated>
   
   <summary>　北京五輪まであと１カ月あまりになった。６月上旬の競泳ジャパンオープンで、北島康...</summary>
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      　北京五輪まであと１カ月あまりになった。６月上旬の競泳ジャパンオープンで、北島康介が２００メートル平泳ぎで世界新をたたき出した。着用していた水着は英スピード社の「レーザー・レーサー」だった。この大会で同社の水着を着用した選手が続々と日本新を記録。日本水連と国内メーカーの契約問題が浮上したが、水連が五輪でも同社の水着着用を認めたことによって一応の決着はついた。
      　メーカーの技術が生み出した道具が未知の「スピード」を生み出す。タイムを争う世界に生きる選手はどうにかして１００分の１秒を縮めようとする。道具はそのひとつに過ぎない。陸上短距離なら歩幅、腕の振り、スタートダッシュ…。微に入り細を穿（うが）つ英知の結集。すべては「スピード」のためだ。

　野球は１００分の１秒を争う戦いではないが、スピードは大きな武器になる。カープが初めて交流戦を勝ち越したのも、１２球団１位の２２盗塁を記録したことが要因のひとつだ。６７試合消化時点でチーム盗塁数は４４。すでに昨年１年間で記録した６５個の７割近くに達している。チームトップは天谷の９盗塁だが、注目すべきは赤松だ。８回走って８回成功。成功率１００％。ここまで５１試合に出場し先発は３５試合。そのうち２７試合が「１番」だ。２５得点はチーム４位。５０メートル５秒６のスピードをフル活用している。

　赤松のリードの取り方は、他の選手と少し違う。一塁ベースから斜め後ろに下がる。普通に考えれば二塁への直線上にリードを取った方が距離的には近い。斜めに下る理由を「一歩後ろに下がることによって、スタートの一歩が真っ直ぐに出る」と説明する。より自然に二塁に向かって直線を走るために、最初の一歩を大切にする。一瞬でも早くスピードに乗るために、スムースに一歩目を踏み出さなければならない。赤松の英知が結集した「はじめの一歩」だ。

　「一歩下がれば、投手からはリードが大きく見える。二歩下がればもっと大きくみえる」。そのプレッシャーが相手投手にのしかかる。２９日の巨人戦で、高橋尚は執拗（しつよう）にけん制球を投げ続けた。そのイライラが、リズムを乱し、一時は同点に追いついた。

　スピードは攻撃だけでなく、守備でも威力を発揮する。同じ試合で、０－１の６回２死一、二塁で阿部の打球を背走しながらジャンピングキャッチ。最大のピンチを救った。

　いかに俊足で勝利に貢献するか。赤松は考えている。攻守にみせる「はじめの一歩」。電光掲示板に表示されることのない１００分の１秒。それがチームを加速させている。
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   <title>明るい木村の意外な事実発覚：柏原誠</title>
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   <published>2008-06-23T06:45:05Z</published>
   <updated>2008-06-23T07:00:53Z</updated>
   
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      　交流戦の期間中は試合前の光景が興味深い。選手にとっては、普段あまり会えない他リーグの選手と文字通り「交流」する時間だ。あまり接点のなさそうな楽天朝井と天谷が同級生つながりで仲が良かったりと、意外な発見もあった。
      　個人的には木村の行動が楽しかった。どのチームにも３～４人は知り合いがいる。大阪出身だが香川・尽誠学園、愛知学院大を経て横浜に入団。今年から広島に来た。交友関係の広さはそんな経歴によるものと思われるが、やはり関東で野球をやると人脈が一気に広がるらしい。「イースタン・リーグでずっと一緒に戦ってきた選手ばかりなんですよ」と説明してくれた。

　２軍生活が長かった木村は新天地で大チャンスを得た。開幕を１軍で迎え、まだ１度も２軍には行っていない。内野ならどこでも守れ、走塁技術に優れる。スーパーサブの条件を備えるばかりか、梵や小窪、シーボルの代わりにスタメンすることも６度。今年のブラウン野球の象徴といえる１人になった。

　「広島で活躍することがお世話なった人たちへの恩返しになると思っている。がむしゃらにやるだけです」。移籍選手がよく口にする言葉だが、多くの人と関わりながら成長してきた木村が言うと胸に響く。

　明るいキャラクターもベンチにいい影響を与えているようだ。意外な事実？　も発覚した。横浜時代、雨のグラウンドでファン向けにパフォーマンスをしたことがあるという。「チャンスがあればまたやりますよ。お客さんが入っていてテレビカメラが回っていれば、ですけどね」。カープにどんどん新しいウエーブを巻き起こしてほしい。
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