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2009年10月12日

やはり、チーム力に限界が…

阪神の終戦

 まず、初めに「申し訳ありません」と謝らせてもらう。自分の眼力のなさを素直に恥じるばかり。

 CS進出をかけた最後のヤクルト2連戦(8、9日)。阪神ファンの願いも空しく、連敗してしまい、首位・巨人への挑戦権を逃してしまった。

 7日の広島戦に快勝し、神宮へ乗り込んだタイガース。しかし、野球は勢いだけでは勝てない、ということを示した。

 さらに言えば、この2連敗は「今年のタイガース」を象徴しているな、と痛感させられた。

 結論から記せば「強固なチーム力」がなかった、ということ。冒頭に謝罪したのは、前回に「やはりチーム力はあった」と書いたからで、盤石の戦力、巨人や中日に拮抗できる総合力はなかった。それがヤクルト2連戦に如実に出てしまった。

 例えば、初戦。開幕投手に指名され、今季対ヤクルトには相性が良かった安藤が4回、2失点で降板した。自責0が示すように新井の送球ミスなどの不運があった。だが、酷なようだがピンチを招いたのは、安藤自身で、エースという存在なら、ここ一番での強さを期待したのだが……。打線も館山から5安打しか奪えず完封を許した。

 2戦目は岩田が6回まで2失点と踏ん張ったが、苦手左腕・石川に要所を締められた。8回まで10残塁、あと一押しが足りない、今季の負けゲームのパターンが出てしまった。

 もう09年を振り返っても仕方がない。しかし、戦いぶりをしっかり分析するのは不可欠だし、そこから浮かび上がってくる。

 今の陣容を見れば、来季もバラ色ではない。だが、戦いは待ってくれないし、クライマックスシリーズの一方で秋季練習は、間もなく始まる。

 この秋季練習は伸びしろのある若手の実力アップが主要になる。今季レギュラーを担った狩野あたりも一段と成長が望まれる。

 ただし、現状の投打陣だけでは苦しい。もし来年、優勝を目指すなら、である。新たな大物外国人などは絶対に必要となってくる。 チーム打率こそ、リーグ4位ながら、3割打者は0で鳥谷の2割8分8厘が最高。最多本塁打が金本の21。投手陣も2ケタを挙げたのは能見一人(13勝9敗)では、寂しすぎる。

 真弓監督のさい配を云々する声も多いが、来季の阪神はそれ以前の戦力の問題だと見ている。

 ドラフトで獲得する新人に多くを期待するのは邪道。となれば若手・中堅の技量アップとトレード、新外国人で戦力を整備するしかない。
 これから首脳陣と協議しつつ、フロントの力も問われる。


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浅岡真一「独断流」
浅岡真一(あさおか・しんいち)
 1950年3月24日、大阪生まれ。早大卒業後、74年、大阪日刊スポーツ新聞社に入社。4年近くの内勤を経て、78年から運動部記者に。近鉄を6年担当、その後、阪神担当に。85年のリーグ優勝、日本一を目のあたりにした。現場時代はその執拗な取材活動から「ゴキブリ記者」とも呼ばれた。89年から運動部、報道部デスク、運動部長などを歴任、その間もほぼ野球の世界で取材活動を続けてきた。編集委員、広島総局長、編集局次長、営業局長などを経て、04年8月から現場記者に復帰。趣味はスポーツ観戦、テレビのニュース、クイズ番組視聴。

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