日刊スポーツのニュースサイト、ニッカンスポーツ・コムの野球ページです。

  • 日刊スポーツIDについて


ここからこのサイトのナビゲーションです

共通メニュー

企画特集


2009年7月23日

レギュラー級の地力復活がカギ

後半戦の阪神

 前3回にわたって、真弓イズムのより徹底、浸透を……とエールを送ってきた。だが、筆者の期待は外れ、借金14を抱えてオールスター戦の折り返しに突入した。

 これだけの不調、阪神ファンだけでなく、プロ野球ファンも予想外だっただろう。何よりも新任の真弓監督が悔しさをかみしめているはずで「うまく選手の力の引き出せなかった」と、自省のセリフを球宴前の最終戦、ヤクルトに完封された直後に絞り出した。

 真弓監督のリーダーシップ、用兵、作戦などにかなりの批判の声が上がっている。現状、筆者はそれらに両手を挙げる気はない。しかし、勝てば官軍、負ければ……言い伝え通り、砲火を浴びるのは当然で、タイガースの指揮官の“宿命”でもある。

 そんな声を見聞きしながら、最大の不調の要因は何だったかと考えてきた。そして投打のかみ合わせが悪かったことだ、と分析している。言い換えれば、レギュラー級の選手が、ほとんど全能力を出し切っていない、とういうことだ。

 1点差ゲームが12勝17敗、クローザー藤川が25試合で2勝3敗11セーブの2つのデータが、その苦境を物語っている。

 17敗の1点差ゲームは2パターンがほとんど。一つは先発・中継ぎが崩れ藤川にリレーする展開にならなかった。もう一つは打線があとひと押し足らずに藤川を投入出来ないケース。序盤に登録抹消があったとはいえ、藤川の登板が82試合消化で三分一以下というのは、勝ち越して終盤……のパターンに持ち込めていないからだ。

 では後半戦のへ打開策は? 各選手が自分の調子を上げるしかない。あえて言えば、チームのため、ファンのためなどの思いを少し横に置いて、地力を復活させることだ。

 野手なら、やはり当初クリーンアップの座にいた鳥谷、新井の二人。特に新井はもう迷路をさまようばかりで真弓監督、コーチ陣の心技のフォローも必須。投手陣では岩田、下柳の両左腕とウィリアムスの復活……などが、挙げられる。

 ただし、選手は「自己中心主義」に徹したらいいけれど、首脳陣は新井だけでなくレギュラー級の選手には的確な指導、手助けをすることも求められる。今こそ首脳陣の能力も問われている。

 余りにも当たり前のことを提言している。その意図は、安易な「若手登用」をすべきではない、と考えるからだ。

 首脳陣、監督は選手にも増して試合に勝ちたい。勝つために必要な戦力なら登用する。シーズンのかなりの終盤、順位が確定した時機ならまだしも、ペナントレースのまっただ中で、育成重点の戦いはプロ野球の魅力を薄れさせる。

 若手を使うな、とは言わない。まず力が最優先。本当に実力があれば、春先から頭角を現しているはず。そりゃあ、この間、二軍で成長した選手はいるだろうし、いなければ将来は不安だ。

 レギュラーは首脳陣が与えるのではなく、その選手がつかみ取るのが、スポーツでは基本だろう。

 その点からも、これまでのレギュラー陣の大奮起を促したい。


この記事には全0件の日記があります。


ソーシャルブックマークへ投稿

  • Yahoo!ブックマークに登録
  • はてなブックマークに追加
  • Buzzurlにブックマーク
  • livedoorクリップに投稿

ソーシャルブックマークとは

浅岡真一「独断流」
浅岡真一(あさおか・しんいち)
 1950年3月24日、大阪生まれ。早大卒業後、74年、大阪日刊スポーツ新聞社に入社。4年近くの内勤を経て、78年から運動部記者に。近鉄を6年担当、その後、阪神担当に。85年のリーグ優勝、日本一を目のあたりにした。現場時代はその執拗な取材活動から「ゴキブリ記者」とも呼ばれた。89年から運動部、報道部デスク、運動部長などを歴任、その間もほぼ野球の世界で取材活動を続けてきた。編集委員、広島総局長、編集局次長、営業局長などを経て、04年8月から現場記者に復帰。趣味はスポーツ観戦、テレビのニュース、クイズ番組視聴。

最近のエントリー




野球ニュースランキング




日刊スポーツの購読申し込みはこちら

  1. ニッカンスポーツ・コムホーム
  2. 野球
  3. コラム
  4. 浅岡真一「独断流」

データ提供

日本プロ野球(NPB):
日刊編集センター(編集著作)/NPB BIS(公式記録)
国内サッカー:
(株)日刊編集センター
欧州サッカー:
(株)日刊編集センター/InfostradaSports
MLB:
(株)日刊編集センター/(株)共同通信/PA SportsTicker Inc

ここからフッターナビゲーションです