2008年10月22日
懸念がチラリ出た岡田阪神のフィナーレ
藤川の被弾
クライマックスシリーズ(CS)の第一ステージは中日が阪神を下しました。2勝1敗の熱闘、中でも最後の3戦目(20日)は息詰まる投手戦でした。阪神・岩田、中日・吉見の両先発投手の気迫あふれる投球、私はテレビ画面にクギ付けになりました。
トラの快進撃の一翼を担った24歳左腕と、24歳のエース候補右腕。学年は岩田が1年上ながら、ともに3年目の気鋭はともに8回まで、1点も許すことはありませんでした。
そして迎えた9回のドラマ。阪神は救援エース・藤川を投入。これは常識的な継投でしょう。終盤、延長戦では、特に後攻のチームは「いい投手順」が鉄則。サヨナラ勝ちがあるから、継投の順番は、自然と決まってくるものです。
しかし、その頼れる守護神が、よもやの決勝ホームランを浴びました。先頭の代打・立浪に中前打を浴び、その後2死三塁となり、4番ウッズを迎えた場面はほとんどのプロ野球ファンがご存じでしょう。
ここで藤川-矢野のバッテリーは真っ向勝負。それもすべて速球を投げ込み、フルカウントからのやや外角寄りのストライクを左翼席に運ばれました。
私は、この速球勝負、たとえカウント0-3からでもやむなしと思いました。ただ、このピンチで岡田監督か、久保チーフ投手コーチがマウンドに行って、ひと呼吸おくなり、明確な指示を出すべきだと感じていました。
これまでの5年間、岡田監督はピンチの状況でマウンドに赴き、アドバイスや檄(げき)を飛ばしたりしてきたはずです。なぜ、この重大なケースでベンチを出なかったのか、疑問が残りました。
ゲーム後、選手が自発的に胴上げした指揮官に今さらムチ打つ気はありませんが、バッテリーに全幅の信頼を寄せていたとしても、これまでの岡田監督のさい配パターンとは違う感を受けました。
前回、同監督が辞任を表明した“後遺症”が気になるという趣旨の予断を書きました。その通りだというのは傲慢だとしても、首脳陣全体がエアポケットに入ったんじゃないでしょうか。
前述したように私はウッズとの勝負やむなし、と見たのですが、本紙評論家で来季からタイガースのタクトを振るうことが決定的な真弓明信氏(もしかしたら、このコラム掲載中に正式発表があるかもしれません)は、見解が違っていました。
真弓氏によれば、ゲームの流れから、1点を取られたら敗色濃厚。ましてボール3つを続けた後だし、次の和田、その次の中村紀までにらんで、失点を防ぐべきであった、と明かしていました。
これは、あくまでネット裏の一評論家の見方、真弓氏の野球観で、岡田監督と考え方が違うのはあり得ることです。来季、同じ様な状況が訪れた場合、どんな作戦を取るのか、まあ楽しみにしておきましょう。
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