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2008年10月15日

果たして猛虎の意地が爆発するのか

岡田監督の辞任表明

 前回に記しました「兄弟対決」は、兄貴分の日本ハム・梨田監督に女神が微笑みました。近鉄の現役時代に弟分的存在だったオリックスの大石監督は、チームのミスもあって涙を呑みましたが、来季に捲土重来を期して欲しいものです。

 ところでそのクライマックスシリーズ(CS)の第一戦が行われた日、セ・リーグでは衝撃的な事態が明るみになりました。阪神・岡田監督がリーグ優勝を逃した責任を取って、球団に辞任を申し入れたことが、世間に広まりました。

 最大13ゲーム差をつけて6月ごろから独走態勢を築いていた阪神でしたが、巨人が驚異的な追い上げを見せ、ついに逆転Vを許してしまいました。その責任を岡田監督は取ったわけです。

 このあたりのことは、プロ野球ファンならご存じのことでしょうが、私が奇異に感じるのはまだ阪神は日本シリーズへの出場権を持っており、戦力的に見ても日本一に輝いてもおかしくないチームなのに……ということです。

 私自身は6月末に手術をしてからまだリハビリ段階で、取材現場には行ってないので、自らの足、耳で取材してなくトラ番の情報などに現在、頼っています。

 それによると、11日の横浜戦(横浜)の試合前に選手やコーチ陣に対して、辞意を伝えたとのこと。翌12日、スカイマークスタジアムで今季最終戦(対中日)を控えていたのですが、決断したことは、早く伝えた方がいいと岡田監督は判断したのでしょう。

 まあ、指揮官の考え方ですから、いいとしてセのCS第一ステージ(対中日、18日から京セラドーム大阪)はどんなゲームになるのでしょうか。選手のモチベーションは、岡田監督の闘志は?

 本紙の報道では「失うものは何もない」と語り、岡田監督は第一ステージだけではなく、第二ステージまでへの意欲をみなぎらせていました。

 選手の方も同じように、コメントはエネルギッシュです。でも、全員が心底から真っ白な気持ちで戦いに向かえるかというと、私は多少の疑問を感じます。

 最後に日本一の胴上げを……と密かに燃える選手もいるでしょうが、心の中に空洞ができてしまったプレーヤーもいるのではないか、とつい想像してしまうのです。

 だから「奇異に感じる」と表現したのですが、いったい、どんなゲーム内容になるか、その視点からも興味深いと思っています。

 さらに付け加えるなら、今後、次期監督問題も加熱してくるでしょう。プロ野球の締めの段階に入るクライマックスシリーズですが、そちらの話題も沸騰していくようです。

 静かにポストシーズンの野球のゲームを観戦―とはいかないようで、その点でも岡田監督の辞任表明はタイミング的に、いかがだったのでしょうか。


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浅岡真一「独断流」
浅岡真一(あさおか・しんいち)
 1950年3月24日、大阪生まれ。早大卒業後、74年、大阪日刊スポーツ新聞社に入社。4年近くの内勤を経て、78年から運動部記者に。近鉄を6年担当、その後、阪神担当に。85年のリーグ優勝、日本一を目のあたりにした。現場時代はその執拗な取材活動から「ゴキブリ記者」とも呼ばれた。89年から運動部、報道部デスク、運動部長などを歴任、その間もほぼ野球の世界で取材活動を続けてきた。編集委員、広島総局長、編集局次長、営業局長などを経て、04年8月から現場記者に復帰。趣味はスポーツ観戦、テレビのニュース、クイズ番組視聴。

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