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2008年1月15日

反対しないが、何でもメジャーに右へ習えか…

ルール一部改正と正確適用

 さる10日、プロ、アマ合同の日本野球規則委員会が開かれ、3つの内容が新たに決定されました。その内容をまず記します。

 (1)大差のついたゲームでの盗塁は記録として認めない。

 (2)同じく大差ゲームでセーフティー気味の送りバントは犠打と認めない。

 (3)走者の3フィートラインの変更

 このうち、私が関心を持った(恐らく読者の方も同様だと思いますが)のは(1)でした。現在の公認野球規則の正確な運用という理由が主ですが、果たして混乱が起きないかどうか、懸念を持ちました。

 大量点差が開いたゲーム終盤という判断は、当該ゲームの記録員に委ねられることになりましたが、そのジャッジは、そんな簡単なものではないからです。DH制を採用するパ・リーグはもちろん、セだって5、6点差は決して、安全圏ではないはずです。

 メジャーリーグでは、当たり前のように採用されています。かつてイチローが1年目に9点負けている9回に二盗して、認められなかったことがありました。そういうケースはあるでしょうが、一つの盗塁でチームに活気が出るケースを私は何度か見てきました。

 さらに、ファンサービスという点でも、疑問が残ります。かつて世界の盗塁王・福本豊(元阪急)と近鉄・梨田捕手(今季から日本ハム監督)との対決は大差が開いていても、両チームのファンの球趣の一つであり、互いに意識して競い合ったことがありました。

 さらに付け加えるなら、足が自慢の若手が一軍に抜擢され、走った時なども記録にならないとなると、せっかくのアピールが無になってしまいます。もちろん規則では「(中略)なんらの守備行為を示さず、無関心である時は(後略)」(10・08のg)とあるから、より国際化を目指すという大義名分は通ることは通るでしょうが…。

 そして(2)。これは打率稼ぎを防ぐために、走者を進めても犠打とせず1打数を加えるというもので、これもルールブック通りで、まあ、さして異論はないですがシーズン終盤の首位打者争いには微妙に影響するかもしれません。

 (3)は米国のルール改正に同調したもの。これまではベース間の直線の3フィート内外とされていたのを、走者の走路の内外に変えられたもので、特に長打が出た場合の一塁、二塁ランナーはベースを直角で回ることができないのは当然で、合理的と言えば、その通りでしょう。

 ただ、この際も審判の判断が難しいでしょう。走路を正確に判断し、触球を避けたかどうか、セーフと判定されたら守備側からの抗議が出ることが考えられます。何もモメ事を望んでいるわけではないですが…。

 まあ、国際的な統一はハンドボールの五輪予選再選に見られるように、あるべき姿ですが、日本人選手のメジャー流出と重ね合わせ米国が一番--という方向性に少し違和感を覚えてしまいました。

浅岡真一「独断流」
浅岡真一(あさおか・しんいち)
 1950年3月24日、大阪生まれ。早大卒業後、74年、大阪日刊スポーツ新聞社に入社。4年近くの内勤を経て、78年から運動部記者に。近鉄を6年担当、その後、阪神担当に。85年のリーグ優勝、日本一を目のあたりにした。現場時代はその執拗な取材活動から「ゴキブリ記者」とも呼ばれた。89年から運動部、報道部デスク、運動部長などを歴任、その間もほぼ野球の世界で取材活動を続けてきた。編集委員、広島総局長、編集局次長、営業局長などを経て、04年8月から現場記者に復帰。趣味はスポーツ観戦、テレビのニュース、クイズ番組視聴。

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